いちご 灰色かび病
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病害虫情報 : 2024/03/06
高知県 病害虫・生理障害台帳

罹病果;灰色のかびが密生する。

発病株;果実、果柄、葉柄等にも発病。
作物名
いちご
一般名称
灰色かび病
学術名称
Botrytis cinerea
Persoon:Fries
症状
主に果実に発病するが、花弁、葉柄などにも発生する。果実では収穫期近くのものが発病しやすく、初め水浸状、淡褐色の小斑点を生じ、しだいに拡大して果実を軟化腐敗させ、全面に灰色のかびを密生する。果柄、葉柄は暗褐色の病斑を生じ、病勢がすすむと、灰色のかびを密生して株枯れとなる。
発生条件
菌の生育温度は20~25℃、多湿条件で多量の胞子を形成する。本菌は被害植物残さ中の胞子や菌糸、あるいは菌核が越年し伝染源となる。病斑上に形成される胞子が空気中に飛散してまん延する。露地では収穫期が多雨の場合に発生しやすく、施設栽培では曇雨天が続くと、ハウス内が多湿となりまん延する。
対策
(1)適正な水管理、マルチ栽培、日中の換気、夜間や早朝の加温などによって、ハウス内の湿度低下を図る。
(2)罹病果、茎葉は見つけ次第取り除き、多発時には早期に花弁を除去する。
(3)同一薬剤や同一系統の薬剤を連用すると、耐性菌が発生して薬剤効果が低下することがあるので注意する。
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