ピーマン・ししとう 斑点病
>> ホーム >> ピーマン・ししとう 斑点病
病害虫情報 : 2024/02/02
高知県 病害虫・生理障害台帳

葉の病徴;輪紋状の病斑
作物名
ピーマン・ししとう
一般名称
斑点病
学術名称
Cercospora capsici
Heald et Wolf
症状
主に下葉に発生するが、多発すると果梗や果実、組織の柔らかい若い茎にも発生する。はじめ葉に直径2~3mmの白色小斑点を生じ、進行すると周縁部が暗褐色または灰白色の同心円状に拡大して、直径10~20mm前後の大きな病斑となる。病斑の中心は当初の白色小斑を残し、その小斑を中心に暗褐色または灰白色の輪紋を交互に画きながら拡大する。多湿時には病斑が互いにゆ合して流滴状に大きな病斑となることもある。さらに病勢が進行すると落葉する。
発生条件
前年度の被害残渣に付着した病原菌が第一次伝染源となる。いったん発病が始まると、病斑上に形成した分生子が飛散して次々と伝染する。発病適温は20~25℃、多湿条件で発生しやすい。15℃では新たに感染はしないが、既に発病した病斑は拡大する。
発病に最適とされる気温25℃、湿度100%条件下での潜伏期間は約2週間である。
対策
(1)前年の被害葉は次作の第一次伝染源となるので、ほ場外で適切に処分する。また、周辺でのとうがらし類の栽培を避ける。
(2)多湿条件で発生しやすいので、換気、かん水その他に注意し、湿度の低下に努める。
ツイート