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いちご アブラムシ類

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病害虫情報 : 2024/03/06

高知県 病害虫・生理障害台帳



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ワタアブラムシの被害株;寄生が多いと生育が阻害される



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イチゴネアブラムシの被害株;株際の土を盛り上げる



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排泄物にすす病が発生



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葉裏に寄生するワタアブラムシ



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花房に寄生するワタアブラムシ

作物名

いちご

一般名称


アブラムシ類(いちご)

学術名称


Aphis gossypii
Glover、
Aphis forbesi
Weedなど

症状

いちごにはワタアブラムシ、イチゴネアブラムシ、イチゴケナガアブラムシなどが寄生する。
ワタアブラムシは葉、葉柄、花房、新芽等に寄生する。多発するとすす病を併発して果実や葉を汚染し、株は生育不良となる。
イチゴネアブラムシは茎や根の上部に寄生する。トビイロケアリと共生しており、このアリが株際の土を盛り上げるため、葉や果実が汚れる。また、寄生株は生育が阻害され、萎凋したり、すす病の発生により葉や果実が汚れる。
イチゴケナガアブラムシは未展開葉などの柔らかい部分に多く寄生し、ワタアブラムシと同様の被害を出す。
いずれの種もSMoVなどのウイルス病を媒介する。

発生条件


ワタアブラムシは通常産卵せず、胎生の単為生殖で増殖する。増殖が早く、25℃で1週間程度で成虫となり、1頭当たり100頭近く産仔する。無翅の個体が多いが、高密度になると有翅の個体が現れ、他の場所に移動する。寒い地方では冬になるとムクゲなどの芽に卵を産み、卵態で冬を越すが、暖地では冬期も単為生殖を続ける。本種は寄主範囲が極めて広く、なす科、うり科などの多くの作物に寄生する。
イチゴネアブラムシは非移住性で、周年いちご上で発生を繰り返す。いちご上で卵越冬することが知られているが、施設栽培では冬期も発生することがある。一般的には仮植床で発生が多い。前述のようにトビイロケアリと共生している。
イチゴケナガアブラムシも周年いちご上で発生を繰り返す。発生は4~6月に最も多く、夏期にはやや減少するが、秋には再び増加する。

対策


施設の開口部を寒冷紗で被覆し、野外からの侵入を防ぐ。また、苗による持ち込みに注意する。





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