高知県　病害虫・生理障害台帳

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作物名

メロン



一般名称

菌核病



学術名称

Ｓclerotinia sclerotiorum
(Libert) de Bary



症状
　主に茎に発生する。はじめに水浸状の病斑が拡がり、のちに淡褐変し、白色綿毛状のかびを生じる。やがてネズミの糞のような黒色の菌核が形成される。被害部から上位の茎葉は萎ちょう枯死する。巻きひげや摘芽痕から侵入し、葉柄も侵される。ときに果実も侵す。



発生条件
　土壌中の菌核が第１次伝染源となる。菌核は適温、適湿下で発芽して子のう盤を形成し、多量の子のう胞子を噴出して伝染する。灰色かび病よりも低温の時期から発生し始め、秋期の暖房開始前と３月以降の暖房を弱める時期に多く発生する。



対策
(1)ほ場は夏の休閑期に水稲を栽培するか、２カ月以上湛水して菌核の死滅をはかる。
(2)全面マルチ栽培、夜間の加温、日中の換気などによってハウス内の湿度低下に努める。
(3)発病茎葉などは菌核形成前に除去し、次作の伝染源を少なくする。
(4)子のう盤の形成適温は16℃内外であるので、発病歴のあるほ場では11月頃から及び３月頃から７～10日間隔で数回予防散布を行う。



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