しょうが アワノメイガ
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病害虫情報 : 2012/10/18
高知県 病害虫・生理障害台帳

被害株;茎の内部を食害されため茎が枯れる

葉を食害する若齢幼虫
作物名
しょうが
一般名称
アワノメイガ
学術名称
Ostrinia furancalis
Guenee
症状
幼虫はふ化後、新葉を加害するので葉がカスリ状になる。その後幼虫は茎内へ侵入して内部を食い荒らし、心枯れを起こす。
第3世代幼虫による被害(8月下旬~9月)が最も多いが、7月の第2世代幼虫による被害は1次茎の被害が中心となるため、発生量が少ない割に、品質や収量に対する影響が大きいので注意する。
周辺にとうもろこしなどイネ科作物が混在するような環境では、被害が多くなる。
発生条件
卵は葉裏に卵塊で産み付けられ、3~8日でふ化する。ふ化幼虫は初め葉を食害するが、まもなく茎内に食入し、茎の内部を食害する。幼虫は約1ヶ月の間に5回脱皮し、6齢で老熟し、蛹化する。蛹期間は越冬世代以外では3~15日内外であるが、越冬世代では2~4週間に及ぶ。越冬はとうもろこしやソルゴーなどのイネ科作物や雑草などに粗繭を作って老熟幼虫態で行われる。
本県では第一世代が5月下旬、第2世代が7月、第3世代が8月下旬~9月に発生する。
対策
(1)茎内に侵入すると防除が困難であるので、新葉にカスリ状の食害痕が見え始めた頃から7日間隔で3回程度薬剤散布を行う。
(2)ほ場内の枯死茎は、早めに除去し処分する。
(3)とうもろこしほ場に隣接した場所での栽培は避ける。
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