なす フザリウム立枯病
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病害虫情報 : 2024/03/25
高知県 病害虫・生理障害台帳

多発ほ場

発病株の株元に発生した子のう殻
果実に発生した子のう殻
作物名
なす
一般名称
ナスフザリウム立枯病
学術名称
Fusarium striatum(Fusarium solani-melongenae)
症状
一部の葉が水分を失って緑色を保ったまましおれる。このような株の基部には表皮のひび割れ、陥没が認められ、表面に赤い小粒(子のう殻)が形成されている場合が多い。 症状が進むと枯死することがあるが、萎凋から枯死までには、かなりの時間を要する場合が多い。枝に発生する場合もあり、枝の表面が黒褐色に変色し、発病部より先は枯死する。 発生条件 伝搬様式ははっきりわかっていないが、土壌中に残った病原菌が感染源になると考えられ、発病後は形成された分生子や子のう胞子の飛散により、二次伝染が起こると思われ、生育適温は25~30℃で高温多湿条件を好むと考えられる。
対策
(1)土壌くん蒸剤や太陽熱利用等による土壌消毒を実施し、第一次伝染源となる病原菌密度を低下させる。
(2)本病原菌は、傷口から感染しやすいため、薬剤散布は、芽かきや摘葉、収穫痕などの傷口ができる作業開始直後から行い、整枝痕、収穫痕や株元にも散布する。
(3)発病株は伝染源となるため、発見後は直ちに取り除き、圃場内およびほ場周辺の野外に放置しないよう注意して、適正に処分する。
(4)過度の灌水を避けるとともに、暗きょなどを設けて、ほ場の排水をよくする。
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