高知県　病害虫・生理障害台帳

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茎の病徴





果実の病徴；白色の菌糸を生じて軟化腐敗する。
作物名

すいか



一般名称

菌核病



学術名称

Ｓclerotinia sclerotiorum
(Libert) de Bary



症状

　茎では開花後落下した花弁が付着した部分などに発生する。病斑ははじめ淡褐色水浸状に腐敗し、茎に沿って上下に拡大する。やがて病斑上に白色綿状の菌糸を生じ、のちに黒色不整形の菌核を作る。
　果実では交配７～10日後頃に、幼果の花落ち部から褐変し、やがて白色の菌糸を生じて軟化腐敗する。後に病斑上に黒色の菌核を作る。



発生条件

　土壌中や地表面の菌核が第１次伝染源となる。菌核は適温、適湿下で発芽して子のう盤を形成し、多量の子のう胞子を噴出して伝染する。咲き終わった花弁に子のう胞子が付着して、そこから茎、果実などに感染する。感染の適温は15～21℃と低く、ハウス内が多湿のときに発生しやすい。露地での発生はほとんどない。



対策
(1)休閑期に水稲を栽培するか、２カ月以上湛水して菌核の死滅をはかる。
(2)全面マルチ栽培、夜間の加温、日中の換気などによってハウス内の湿度低下に努める。
(3)発病果実や茎葉は菌核形成前に除去し、次作の伝染源を少なくする。
(4)子のう盤の発生適温は16℃内外であるので、発病歴のあるほ場では11月頃及び３月頃に７～10日間隔で数回予防散布を行う。



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