いちご イチゴメセンチュウ
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病害虫情報 : 2012/10/15
高知県 病害虫・生理障害台帳
作物名
いちご
一般名称
イチゴメセンチュウ
学術名称
Nototylenchus acris
Thorne
症状
本種に加害された株は、初期には、葉柄がわん曲する。葉は萎縮、短小となり、新葉がゆがんだような奇形を呈する。また、葉や葉柄の毛茸が失われ、光沢が強くなる。
苗の時に主な芽が加害されると腋芽の発生が多くなる。被害がひどい株では葉や葉柄が短小になり、芽は枯死して株全体が萎縮症状を呈する。
花芽分化期に加害されるとガク片が奇形、短小となり花弁数の増加、花弁の奇形、緑化などの症状を示す。また、結実した果実も多くはゆがんだような奇形を呈する。同様の被害症状はイチゴセンチュウによる加害でもみられる。
発生条件
本種は芽の部分に外部寄生しており、特に生長点を含む芽の中心部に最も多くみられる。伝搬は主に被害親株から出たランナーにより起こる。また、雨やかん水により被害株から健全株へ伝搬することもある。
1世代は15℃で約2カ月、20℃では約20日である。
対策
被害親株からランナーを採らない。
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