メロン 軟腐病
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高知県 病害虫・生理障害台帳
作物名
メロン
一般名称
軟腐病
学術名称
Ｅrwinia carotovora
subsp.
carotovora
(Jones)Bergey，Harrison，Breed，Hammer and Huntoon
症状
地上部の茎、葉及び果実に発生する。茎では、はじめ水浸状の不規則な病斑を生じ、その後、すじだけを残して軟化腐敗する。葉では、はじめ水浸状の斑点から急激に拡大し、軟化腐敗する。葉柄に発生すると、軟化腐敗して葉が垂れ下がる。果実についても、はじめ水浸状の斑点から、急速に軟化腐敗する。
いずれの病斑も悪臭を発生する。また、特に高温時には病勢の進展が早く、急激に萎ちょう枯死する。
発生条件
病原細菌は土壌中で生存し、雨などによってはね上げられて植物体に付着し、風雨や管理作業などにより生じた傷口から侵入して発病させる。
病原細菌は多犯性で、なす科、あぶらな科、きく科など100種以上の植物に寄生する。なお、本菌はばれいしょ塊茎腐敗能力があり、罹病組織の切片をスライスしたばれいしょ塊茎にのせて30℃付近で、乾燥しない条件で培養すると、ばれいしょ組織を腐敗させ、悪臭を放つ。
本病は、高温多雨条件で発生が増加する。また、排水不良、窒素過多により、発病が助長される。
対策
(1)発生ほ場では、連作を避ける。
(2)高畝にして、ほ場の排水を良くする。
(3)湿潤な傷口から感染するので、摘葉などの管理作業は、晴天時に行う。
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