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トマト アザミウマ類

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病害虫情報 : 2023/12/14

高知県 病害虫・生理障害台帳


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大玉トマトの果実の被害:白ぶくれ症


ミディトマト

ミディトマト・ミニトマトの果実の被害:金粉が降りかかったような症状

作物名


トマト
 

一般名称


アザミウマ類(トマト)

 

学術名称


Frankliniella intonsa(Trybom)、
Frankliniella occidentalis Pergande

 

 

症状


ヒラズハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマなどが発生し、両種とも果実に白ぶくれ症を発生させる。
白ぶくれ症は開花期に飛来した成虫が子房に産卵し、その部分が果実の肥大に伴って白くふくれあがってくるものである。
この症状は青い果実で特に目立ち、完熟するといくぶん目立たなくなるが、症状のひどい場合にはその部分は着色不良となる。
なお、ミニトマトやミディトマトではアザミウマ類が吸汁した果実は金粉が降りかかったような症状になる。
両種ともにトマト黄化えそウイルス(TSWV)を媒介し、黄化えそ病を発生させる。
また、ミカンキイロアザミウマは葉を食害し、シルバリング症状を発生させる。

 

発生条件


卵は花弁や果梗等の組織内に1個ずつ産みつけられる。ふ化した幼虫は主に花に寄生し、花粉を餌に成長する。前蛹の時期が近づくと幼虫は地表に移動し、土中などで前蛹となる。前蛹~蛹の時期は食害せず、移動もほとんどしない。成虫になると再び花に寄生する。
ヒラズハナアザミウマは1世代に要する期間(25℃)は約10日、成虫の生存期間は50日前後である。また、1雌当たりの総産卵数は約500個で、繁殖力は極めて旺盛である。
ミカンキイロアザミウマは1世代に要する期間(25℃)は約12日、成虫の生存期間は45日前後である。また、1雌当たりの総産卵数は200~300個である。
寄主植物はトマトのほかなす、ピーマン、メロン、いちごなどの野菜類、きく、ガーベラ、ばらなどの花卉類など多くの農作物の他、雑草など多岐にわたる。ミカンキイロアザミウマは上記の他にみかん、もも、ぶどうなどの果樹類にも寄生する。

 

対策


(1)施設では育苗ハウス、本ぽともサイドや天窓などの換気部に寒冷紗などを張って、野外からの侵入を防止する。
(2)畦をシルバーポリフィルムでマルチし、飛来を防止するとともに、蛹化を防止する。
(3)雑草にも広く寄生することから、ほ場周辺の雑草を除去し、環境衛生に努める。
(4)発生施設では栽培終了後に必ず蒸し込み処理を行い、施設外への分散を防止する。
(5)多発してからの防除は効果が劣るので、発生初期の防除に努める。

 

 

 

 




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