にら 白斑葉枯病
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病害虫情報 : 2024/02/21
高知県 病害虫・生理障害台帳

発病株;白色の小斑点が散見される

発病葉;病斑は白色の斑点ないし長紡錘形を呈する
作物名
にら
一般名称
白斑葉枯病
学術名称
Botrytis cinerea Persoon、
B. byssoidea Walker、
B. squamosa Walker
症状
葉に白色の小斑点を散生し、後に円形ないし葉脈に沿って長紡錘形に拡大する。中央部は灰白色で、周辺部、特に長径の両端は葉脈に沿って淡黄色を帯び、健全部との境は不明瞭である。葉先や葉縁から発病することもあり、病斑部はやがて淡褐変して枯死する。枯死部には小黒粒(菌核)を生ずる。
発生条件
3菌とも糸状菌の一種で、不完全菌類に属する。被害葉上の小黒粒は菌核である。被害葉上に形成された菌核で越年し、これから生ずる分生子によって第一次伝染する。
本病は多湿条件のときに激発し、ハウスやトンネル栽培では冬時期の夜間や曇雨天時の結露状態によって発生しやすい。窒素過多と密植、過繁茂も発生を助長する。
本病原菌の分生子形成には紫外線が必要とされ、紫外線除去フィルムの利用で発病抑制が可能である。
対策
(1)施施栽培では換気や灌水に注意し、多湿にしない。
(2)施設栽培では、紫外線除去フィルムを展張することで、発病を抑制することができる。
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