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キュウリの促成栽培-本圃準備~定植-

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こうち農業ネット : 2014/05/02

本圃準備~定植

ハウス構造

 ハウス構造は、受光性、換気性(秋、春に十分換気のできること)作業性がよいことと光線の有効利用のため内張りは全開閉できるカーテン方式とする。
 奥行が50mを越える場合は中央道を設けるとともに天窓も中央で2カ所に分ける。

経営規模の適正化

 安全生産と健康管理を考え十分に管理できる規模が収益性が高いので2人当たり管理面積は25a程度とする。


本圃の準備

整地

 地力のある圃場が作柄を安定さす重要な条件である。
圃場には70日~90日前に有機資材を増施し、荒起して土と十分なじませておく。
 耕土の下部はあまり細かく砕かず、通気透水性を良くし表層20cm程度を耕耘、整地する。

元肥の施用

 収穫を続けながら健全な草勢を長期間維持するには、土づくりと、施肥がきわめて重要である。
 土壌中の塩類濃度が高すぎると各種の障害が発生しやすいので、施肥量は、目標収量の養分吸収量を基礎にして、肥料の利用率や土性、耕土の深さ、地力などを考慮して、決定する。
 施肥量の基準は10a当たりチッソ30kg・リンサン30kg・カリ30kgである。
 耕土が深い圃場や砂地で、切りわら多用の場合は、チッソ・リンサンは基準施肥量の2割程度を増やす。

元肥の施用法
(1)深耕して有機資材を多量に施用(切りワラで3,000kg)

資材と肥料

第1回施用

(定植60日前)

第2回施用

(定植30日前)
 

第3回施用

(定植10~15日前)
 

切りワラ 深耕・全量の1/2 全量の1/2
 
苦土石灰
 
全量150kg
 
その他の肥料
 

 
全量

 

(2)有機資材の施用量が少ない場合(切りワラ1,500kg)

資材と肥料

 

第1回施用

(定植60日前)

第2回施用

(定植30日前)

第3回施用

(定植10~15日前)

切りワラ
 
全量
苦土石灰
 
全量150kg
その他の肥料

 
全量


施用上の注意点

・施用後は乾燥させないよう十分灌水して肥料の熟成を図る。
・この基準は、チッソ成分の1/2を有機質肥料で施用する。
・苦土石灰はpHを調査の上施用量を決定する。


定植の準備
ビニル張り
 定植の10日前には、ビニルを張って地温を上げておく。光線透過率を良くするため1重張りとし、内張りは全開閉できるカーテン方式とする。 

畦立て
 畦立ては、つるの仕立法、およびハウスの方向、構造等によって異なるが、光線を最大に利用できる畦取りとし、通路は広く取り、株元まで十分光線が当たるようにする。

土壌消毒
 畦立てが終わるとハウスを密閉し、土壌消毒を行う。このとき土壌が乾燥していると効果が劣るので、散水をして適湿としたのち薫蒸をする。

土壌還元消毒

 薬剤によらず、土壌還元消毒をする場合は、フスマを10aあたり1t散布・耕耘した後、土地を湛水状態にする(潅水チューブで十分潅水する)。透明ポリフィルムですき間なく覆い、3週間ほどたった後、フィルムを除去し、耕耘する。


定植の準備
 土壌が乾燥している場合には定植までに十分灌水して下層土まで湿りを与えておく、この湿りの有無は定植後の水管理と、生育に影響が大きいのでとくに注意する。

定植前の灌水
 定植10日前よりビニルを張っているので圃場全体が乾燥し易く、このままの状態で定植をしても活着が悪く、定植時の灌水だけでは十分かからないので定植3日ぐらい前にたっぷりと畦の心土まで湿るように灌水し、植穴には定植前日にかるく灌水する。


定 植
栽植密度
 長期栽培では、主枝の摘心期までの草姿、草勢の良し悪しが作柄を決定するので、密植過繁茂とならないように仕立て方を考えて、1坪当たり3.6本を基準とする。

 

畦幅 株間 1坪当たり株数 条数 力枝本数
1.8m 45~50cm 3.7~4株 1条 3本
1.8m 60cm 3株 1条 4本


定植の時期、方法
 播種後28~30日で、本葉3~3.5枚で定植適期となる。
苗は揃った健全なものを、植付け、第1本葉を光線の最もあたる南面に向け、株元を高くし浅植えとする。
植付け時に鉢の周囲に間げきができると乾燥して、根の伸長が悪く生育が遅れるので鉢の周囲に細かい土を入れ、植付けした株元へホースで十分灌水する。








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