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ナスの栽培方法-定植後の管理-

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こうち農業ネット : 2014/05/02

定植後の管理

〇支柱立てと誘引:ハウスの梁などを利用して、うねの両肩の上部に張った番線につり糸を下ろし、それを主枝に巻き付けて誘引する。初期は樹勢を強く保つためV字型に誘引し、主枝の摘心後、糸を緩めてU字型に仕立てる。

〇整枝:ナスでは、日照量が開花、結実、果実肥大、品質に大きな影響を与える。そのため、低日照期に栽培する促成栽培では、ふところ部の芽や花(果)に十分に光が当たるよう主枝以外の側枝は全て摘心し、「一芽切り返し」を励行する。

 一芽切り返しの方法:側枝が伸びてきたら、第一花から先端へ葉を一枚残して摘心し、同時に花の直下の強いえき芽を摘除する。そして果実の収穫と同時に一番下の節の一芽を残して枝を切り返す。この作業を収穫終わりまで繰り返して行う。

〇摘葉:過度に摘葉すると果実の肥大を抑制するので、1回の摘葉は1枝当たり2枚を限度とし、ふところの込み合った葉を中心に行う。側枝葉の摘葉は一芽摘心を励行すれば、それほど必要はない。


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初期の生育状況
 


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一芽切り返しの方法
 


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適正な整枝摘葉状況
 

〇温度管理:ハウス栽培では、日中の温度は26~28℃を目標に、30℃を越えないように換気する。厳寒期の夜温は8~12℃を目安に加温する。昼温が高すぎると赤果や青ベタ果の発生が多く、葉も薄くなり樹勢が低下しやすい(樹勢が弱いときは昼間の温度を下げる)。5℃以下の低温が続くと、果実の肥大が極端に悪くなり、石ナスの発生が多くなる。

〇灌水・追肥:灌水チューブまたはパイプを設置し土壌が乾かないように定期的に灌水する。灌水の間隔や量は土質などにより異なる。

 追肥は、収穫始め頃から20日程度の間隔で、10a当たり1回にチッソ成分で2~3kgを目安に施す。収穫最盛期以降は肥切れさせないよう、生育や着果量などにより加減する。

〇着果促進:本作型ではホルモン処理や花粉媒介昆虫の利用による着果促進処理が必要である。ホルモン剤利用の場合には単花処理とし、処理濃度は全栽培期間を通じ、トマトトーンでは50倍液程度とする。処理時期は厳寒期では開花当日から開花後5日まで、温暖期では開花当日から開花後3日までに行う。処理時期が早すぎると曲がり果が多くなり花抜けも悪くなる。逆に処理時期が遅れると落果、石ナス果、つやなし果が発生しやすい。またホルモン剤を同じ花に重複処理すると品質を低下させるので避ける。花粉媒介昆虫としては、マルハナバチ、ミツバチが利用できる。いずれも、ハチの訪花状況をバイトマークなどで確認し、交換が遅れないように注意する。
 


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ホルモン処理(単花処理)適期の開花状況
 

収穫

 収穫は出荷規格のM級を中心に行う。

 収穫時の果実温度は、収穫後の鮮度に大きな影響を与えるので、果実の温度が上がらないうちに収穫するのが望ましい。収穫した果実は傷つけないように、丁寧に取り扱い、直射日光、荒風に当てない。厳寒期に収穫した果実は低温障害を防ぐために、マットなどで覆い7℃以下の低温に遭遇させない。


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果実の肥大状況





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