家庭菜園(ニンニク)
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1.作り方のポイント
- 東西うねでは南側が乾燥し、裂球の原因となるので必ず南北うねとします。
ニンニクは酸性土壌に弱いので、作付け前にpHを調整します。
窒素過多は裂球の原因となるので、むやみに肥料を多量施用しないようにします。
収穫の時期が早すぎると玉の肥大が悪く、また遅れると裂球の原因となるので、適期に収穫するようにします。
2.年間の作付け計画

3.畑の準備
ニンニクは酸性土壌に弱く、土壌pHでいえば5.5~6.0が適当とされています。pHが低い畑では生育が良くないので、元肥施用時に1平方メートル当たり100gの苦土石灰を施用します。元肥は窒素成分で1平方メートル当たり20gを目安とし植え付けの5~7日前に全層施用します。窒素過多は裂球の原因やサビ病発生の誘因となるので注意します。東西うねでは日当たりの良い南側が乾 燥し、土壌水分が不均一となり、裂球の原因となるので必ず南北うねとします。
4.種子消毒と種子量
植え付け前日~当日に種子消毒を行った後そのまま植え付けます。種子量は下記を目安とします。
上海早生 120~140g/平方メートル
壱州早生 140g/平方メートル
遠州早生 120~140g/平方メートル
表 元肥の施用例(1平方メートル当たり
肥料名 |
施肥量 |
成分量 |
||
N |
P |
K |
||
苦土石灰 |
100g |
|||
ケイフン |
300g |
6.9 |
2.7 |
3.6 |
化成肥料(16ー16ー16) |
140g |
14.0 |
22.4 |
22.4 |
熔 燐 |
40g |
14.0 |
||
合 計 |
580g |
20.9 |
39.1 |
26.0 |
5.植え付け時期
植え付け時期は品種により多少差はありますが、早植えしすぎると発芽が不揃いとなります。また逆に遅植えしすぎると球の肥大が悪くなり、収量が低下するので注意します。品種による植え付け時期は下記を目安とします。
上海早生 9月25~10月5日
壱州早生 9月20~9月30日
遠州早生 9月15~9月25日
6.植え付け
うね幅150cm、条間18cm、株間15cmの6条植えとします。植え付けは茎を上にして1片ずつ垂直に差し込み、軽く覆土します。また、発根、発芽を促進するために十分潅水します。マルチを被覆する場合は、マルチを被覆する前に十分潅水しておきます
7.集合片の除去
2本以上発芽してくるものがあれば、本葉3枚までの間に生育の良いものを1本だけ残すようにします。
8.追肥
成育の状況を見て追肥を施用しますが、施用する場合は、側球芽が分化するまでのこ降雨時に速攻性の園芸化成肥料を施用します。これより遅くに追肥をあたえたり、遅効性の肥料をあたえると裂球が多くなるので注意 します。
9.摘蕾
トウ立ちしたものをそのままにしておくと減収するので、トウ立ちしたものから摘蕾してゆきます。ただし、上海早生では摘蕾が早すぎると裂球が多くなるので収穫の7日前頃に行います。
10.収穫
ニンニクは同じうねでも球の肥大の早さが異なるため、肥大したものから順次収穫してゆきます。収穫が早すぎると収量が少なく、遅れると裂球が多くなるので適期に収穫するよう心がけます。
収穫後雨に当てたり、水洗いすると腐敗し品質が低下しますので注意します。上海早生は、収穫時期が遅れると裂球が多くなるので適期に収穫します。収穫は晴天の日に行い、2~3日畑で乾燥してから風通しの良い日陰につるして貯蔵すると良い。品種による収穫時期は上海早生4月25日~5月5日、壱州早生5月10日~5月15日、遠州極早生4月1日~4月20日。
植え付け方法(上)、収穫時のニンニク(右)、貯蔵方法
11.マルチ栽培
黒マルチを使用する場合は、生育促進と雑草抑制、土壌の乾燥防止が考えられます。植え付け前に黒マルチを被覆し、穴を開けてから植え付けます。なお、有孔マルチも市販されていますので利用しても良いでしょう。
白マルチを使用する場合は、地温を上昇させ収穫時期を早めることが考えられます。しかし、白マルチは黒マルチのように植え付け時期から被覆すると地温が上昇しすぎ、萌芽に障害を生じるので本葉が3~4枚になった頃に被覆します。被覆したらナイフでマルチに穴を開け、傷つけないように茎葉を取り出します。
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