3.品種と作型(シュッコンカスミソウ)
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1)品種
切り花用品種の90%以上が白色小輪のブリストル・フェアリーおよびその選抜系統で占められており、レッド・シー、フラミンゴ等のピンク系のものは少ない。
ブリストル・フェアリー
最も一般的な小輪八重品種。ロゼット性は低い。
ブランシー*
ブリストルフェアリーからの選抜品種。ロゼット性が低い。だんご花になりやすさは ブリストルフェアリーと同等。ブリストルフェアリーより側枝がやや鋭角に出る。
ニューフェース*
ブリストルフェアリーからの選抜品種。ブリストルフェアリーと比べて茎が硬い。冬~春出し栽培に適する。ロゼット性は低い。だんご花にややなりやすい。早生系で節数が少なく草丈が短い。花序先端部の節間が短く、草姿が乱れにくい。ただし、排水の不良なほ場では柳芽が多く発生する。側枝は鋭角に発生する。
ビッグベン*
ブリストルフェアリーからの選抜品種。大輪。ロゼット化しやすく、だんご花になりやすい。草姿はニューフェースと同等。
ゴラン*
大輪。ロゼット化しやすく、だんご花になりにくい。側枝は鈍角に発生し、開張性。花梗が太く軟弱になりにくい。低温下(最低気温10℃程度)では花弁がピンク色となる。ロゼットを確実に回避するには最低気温を12℃以上に加温し、かつ長日(電照)処理が必要。
ギルボア*
ゴランとほぼ同等の性質。草姿も同様だが、やや花梗が細く、側枝はゴランよりはやや鋭角に発生する。
雪ん子*
小花の花径はブリストルフェアリーとほぼ同じ。性質はゴランと比べると側枝が鋭角になっており、作業性に優れる。ゴラン同様、花首が伸びず茎も硬い。
*の印のあるものは、品種登録の関係で自家増殖できないので、栽培する場合には苗を購入しなければならない。
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