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メロン つる割病

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病害虫情報 : 2012/10/16

高知県 病害虫・生理障害台帳



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発病株;下葉からしおれ、後に株全体がしおれる。



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地際部の茎に黒褐色のヤニをふく。

 

作物名

メロン



一般名称

つる割病



学術名称

Fusarium oxysporum
 Schlechtendahl:Fries f.sp.
 melonis
(Leach et Currence) Snyder et Hansen



症状

 根から侵入し、導管部を侵すため、地上部に全身症状が現れるが、レース(系統)によって病徴が異なる。感受性品種のみを侵すレースは萎ちょう型を示し、はじめ下葉から順次上位葉に向かってしおれ、のちに株全体がしおれる。一方、抵抗性品種も侵すレース(race 1,2y)は黄化型を示し、萎ちょうすることなく、葉が黄化する。どちらのレースでも茎の導管は上部まで褐変しており、導管内に菌糸とともに、小型分生子がみられる。また、黄化型の場合、地際に近い茎の表面に黒褐色のヤニを生じるのが特徴である。



発生条件

 土壌中、被害残渣中の厚膜胞子が第1次伝染源となる。病原菌は根から侵入し、導管を通って茎の上位へと移行する。被害が進むと、導管部以外にも菌が侵入し、茎表面に形成されたスポロドキア上に多量の大型分生子を形成する。この大型分生子は土壌中で被害組織中の菌糸とともに厚膜胞子化し、翌年の第1次伝染源となる。
 地温20~23℃が発病に適し、土壌の物理性不良、多肥、植え傷み、土壌の乾燥など、根を傷めると発病が助長される。
 種子伝染も行う。



対策
(1)萎ちょう型のレースが発生している場合、抵抗性品種の利用あるいは抵抗性台木への接木で被害を回避できる。また、黄化型のレース1,2yが発生した場合、冬瓜への接木で回避できるが、果実の品質に問題がある。
(2)窒素質肥料を多用すると発病を助長するので、施肥量を適正にする。
(3)土壌の物理性が不良の場合に発生しやすいので、土づくりを行い、保水性や通気性をよくする。
(4)栽培終了後は、湛水除塩を行う。
(5)耕耘する場合、発病ハウスは一番最後にする。
(6)土壌くん蒸剤などで土壌消毒をする。

 




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