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ピーマンの栽培方法-育苗-

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こうち農業ネット : 2014/02/14

育 苗


育苗ハウス
 育苗時期が高温期であり、風通しの良い単棟の育苗専用ハウスで、換気性がよく、日中の温度ができるだけ下がるハウス条件がよい。本圃10a当たり150m2の床面積を確保する。また、この時期は台風や集中豪雨の恐れがあるので、排水の良い圃場を選び、高畝とする。さらに防風対策を徹底する。スリップス類、アブラムシ類、ヨトウ類等害虫の侵入を防ぐために、天窓、サイド、出入口等ハウスの開口部に寒冷紗を張る。


播き土・鉢土
  特に初期生育や全期を通じた収量は、苗の出来による影響が大きい。健苗育成は、播き土・鉢土の良否が大きく左右されるので、自家製・市販問わず必ずpH・ECを測定してから使用する。良い播き土は病害虫の恐れがなく、有機物を多く含み、通気・透水性がよく、適正な肥料成分が含まれているものがよい。自家製の場合、用土は田土または山土を用いる。施肥前には土壌分析をして、施用量を決定する。肥料の過剰は根傷みによる生育障害の原因となるので注意する。


播き土・鉢土の消毒
 肥料を混合してから土壌消毒までの期間が短すぎると、亜硝酸害・苦土欠・石灰欠等の生育障害を生じることがあるので2週間以上はあける。


播 種
播種期:
育苗日数は8月5~20日播きの場合、28~35日前後である。したがって定植予定日から逆算して播種時期を決める。樹勢の強い品種の場合は35~38日前後を目安とする。

 

播種量:トロ箱播きでは10a当たり30ml用意する。ジフィーポット播き、セルトレイ播き、鉢への直播きは2粒播きを基本とするが、ジフィーポット、セルトレイの場合は1粒播きでも良い。

播種方法:トロ箱播き、ジフィーポット播き、鉢へ直播き、セルトレイ播きの4通りがある。いずれの場合も3時間~一昼夜浸漬後播種するか、鉢土を十分に湿らせてから播種する。乾燥は発芽揃いが良くないので注意する。トロ箱播きでは10a当たり30mlをトロ箱5枚に条播きまたはバラ播きする。鉢への直播きの場合、1鉢に2粒ずつ播種する。ジフィーポット播き、セルトレイ播きでは、1角に1~2粒播きとする。いずれも種子がかくれる程度に覆土し、新聞紙等で覆って散水する。なお予備苗を準備しておく。

 

播種後の管理
発芽までの管理:
乾燥すると発芽が遅れたり、種皮をかぶったまま発芽することがあるので注意する。発芽したら直ちに新聞紙を除き、通風、採光を良くして徒長を防ぐ。日中は高温にならないよう換気を行う。

間引きと鉢上げ:トロ箱播きは、子葉展開後遅れないように15cmポリ鉢に鉢上げする。鉢に直播きする場合は、本葉1~2枚時に1本に間引きする。ジフィーポット播きの場合、は3cm角は播種後5日目頃、5cm角は播種後7日目頃を目安に15cmポリ鉢に鉢上げする。鉢は波板や育苗専用シートの上に並べ、灌水した水がたまらないようにする。
 


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鉢上げ適期の苗
 


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鉢の種類と根の状態(左:白ポリ鉢、右:黒ポリ鉢)
 

温度管理:日中の温度は25~28℃を目安に管理し、必要に応じて強制換気を行う。夜間は天窓を解放して蒸し込みを防止する。曇雨天が続いた後の晴天日で強く萎れる場合には霧をかけて萎れを防ぐ。鉢上げ後本葉2枚目頃までは最も萎れやすい時期であるので、葉焼け防止のため寒冷紗で遮光するが、3日程度とし、その後は遮光しないことが望ましい。 

灌水:灌水は生育状態、天候、土壌の湿り具合を見ながら過湿、過乾にならないようにこまめに行う。育苗初期は吸水量が少ないので過湿にならないように注意する。定植前になると吸水量が急激に多くなるり、この時期の乾燥は、根傷みの原因となるので注意する。逆に灌水が多すぎると、根の発育が劣り、地上部が繁茂して軟弱苗となり、植傷みをおこしやすい。
 


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育苗後半の乾燥による根傷み
鉢の南面や西面の直射日光が当たる場所が高温・乾燥により根傷みを起こす


追肥:後半に肥料切れを起こすので、2~3回は追肥が必要となる。600倍の液肥を灌水替わりに施用する。 

支柱立てとずらし:本葉4~5枚になると、灌水で倒れる苗がでてくるので、30cm位の支柱を立てて支える。葉が重なり合うと徒長するので、重ならない程度(30cm×30cm)に鉢間を広げる。第1分枝以下のえき芽は早めに除去する






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