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きゅうり ミナミキイロアザミウマ

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病害虫情報 : 2024/02/29

高知県 病害虫・生理障害台帳




ミナミキイロアザミウマ 成虫

ミナミキイロアザミウマ;成虫


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被害株;被害が進むと葉が枯れ上がる

作物名

きゅうり

一般名称

ミナミキイロアザミウマ

学術名称


Thrips palmi
Karny

症状

葉や果実が加害される。葉では、最初、葉脈に沿って不規則なかすり状の白斑を生じる。寄生密度が高まると白斑は次第に全面に広がり、葉縁から褐変して枯死し、落葉する。
果実では幼果の時期に被害を受けやすい。寄生を受けると果面が凹凸となり、イボが退化して縦の状斑が生じたり、曲がり果になったりする。寄生密度が高いと果皮がさめ肌状になる。
また、メロン黄化えそウイルス(MYSV)を媒介し、黄化えそ病を発生させる。

発生条件

卵は葉や幼果などの組織内に1個ずつ産みつけられる。ふ化した幼虫は葉や果実などに寄生し、これらを吸汁加害する。前蛹の時期が近づくと幼虫は地表に移動し、土中などで前蛹となる。前蛹~蛹の時期は食害せず、移動もほとんどしない。成虫になると再び葉や果実に寄生し食害する。
25℃では卵期間が約6日、ふ化~羽化まで約8日で、1世代に要する期間は約14日であり、野外での発生は6月に最も多く、1~2月には見られなくなる。また、成虫の生存期間は30日前後であり、1雌当たり約100卵産卵する。
寄主植物はきゅうりのほかなす、ピーマン、メロンなどの野菜類、きく、ガーベラなどの花卉類など多くの農作物の他、雑草などにも寄生する。

対策

(1)施設では育苗ハウス、本圃ともサイドや天窓などの換気部に寒冷紗などを張って、野外からの侵入を防止する。
(2)畦をシルバーポリフィルムでマルチし、飛来を防止するとともに、蛹化を防止する。
(3)施設では近紫外線カットフィルムを張る。
(4)雑草にも広く寄生することから、ほ場周辺の雑草を除去し、環境衛生に努める。
(5)発生施設では栽培終了後に必ず蒸し込み処理を行い、施設外への分散を防止する。
(6)多発してからの薬剤防除は効果が劣るので、発生初期の防除に努める。





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