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かんきつ ミカンネコナカイガラムシ

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病害虫情報 : 2012/10/16

高知県 病害虫・生理障害台帳



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成虫;体は白いロウ物質で覆われる



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加害を受けた細根;褐色を帯び、ボロボロになる
作物名

かんきつ



一般名称

ミカンネコナカイガラムシ



学術名称

Rhizoecus kondonis
 Kuwana



症状
 土壌中に生息し、細根を食害する。加害された細根はやや褐色を帯びてぼろぼろになる。細根1gあたり30頭以上の寄生を受けると、地上部の生育が阻害されると言われている。
 地上部の症状としては、葉が小さくなり収穫期から冬季に落葉が多くなる。また、果実の大きさが不揃いとなり、しわが多くなる。



発生条件
 越冬は主に幼虫態で細根に寄生したままあるいは土粒間で行う。加害は3月頃から始まる。年間2~3回発生するが、3回目の発生は少ない。ふ化から産卵までの期間は15℃で65日、20℃で25日、30℃で30日であり、生育に好適な条件は15~20℃、土壌含水量は28~53%と比較的乾燥を好む。
 単為生殖を行い、産卵数は約110個である。本種の発生は排水良好で耕土の浅い園に多く、重粘土壌で少ない傾向である。



対策
(1)薬剤による防除は1~2世代程度の期間、密度を抑制する効果しかない。
(2)防除適期は産卵前で、樹の生育からは春芽の発生前がよい。
(3)本種の寄生は細根が浅いところに分布している場合に多いので、3月の中耕時に地表から10cm位までの細根を切断し、細根を深いところに分布させる。






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