かんきつ 果実吸蛾類
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病害虫情報 : 2012/10/16
高知県 病害虫・生理障害台帳

アケビコノハ成虫

アカエグリバ成虫
作物名
かんきつ
一般名称
果実吸蛾類
学術名称
Adris amurensis
Staudinger、
Oraesia excavata
Butler など
症状
夜間、果樹園外から飛来した成虫が果肉内に口器を刺し、果汁を吸収する。被害部からは青かび病菌、緑かび病菌が侵入し、7~10日後には腐敗が進んで落果することが多い。一般的に果実の成熟に伴い加害が多くなる。
露地栽培では9月上中旬から飛来が始まり、10月中下旬が最盛期でその後減少する。品種別では、熟期の早い極早生や早生温州に多く、普通温州で問題となることは少ない。
発生条件
アケビコノハ、アカエグリバ、ヒメエグリバによる被害が多い。アカエグリバ、アケビコノハは成虫越冬し、年3回、ヒメエグリバは幼虫越冬し、年4回発生する。
アカエグリバとヒメエグリバの幼虫は山林のカミエビなどを食草として生育する。また、アケビコノハの幼虫はアケビ、ヒイラギナンテン、カミエビなどで成長する。
成虫の園への飛来活動は日没1時間後頃から始まる。飛来時期は早生温州では9月上中旬からで、最盛期は10月中下旬である。温暖な年には11月上中旬まで飛来が続き、普通温州にまで被害が及ぶことがある。夜温が12~13℃以下になると飛来数は急減する。
対策
(1)防蛾灯(黄色灯)を設置して飛来防止を図る。また、誘蛾灯(青色灯)を設置して誘殺する。誘蛾灯を設置する場合は、光源の下に展着剤3,000倍液を入れた水盤を取り付ける。
(2)夜間、果実を吸汁している個体を捜し、捕殺する。
(3)施設栽培では開口部に網掛け(4mm目以下)を行う。
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