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ピーマン・ししとう チャノキイロアザミウマ

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病害虫情報 : 2024/02/05

高知県 病害虫・生理障害台帳



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生長点部の被害


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葉の被害


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果実の被害


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果実の産卵痕

作物名

ピーマン・ししとう

一般名称

チャノキイロアザミウマ

学術名称

Scirtothrips dorsalisHood

症状

葉や生長点、果実、果梗部が加害されるが、花にはほとんど寄生しない。
寄生を受けた葉は波打ち、ひどい場合は葉縁部が上側に巻き込みながら萎縮し、食害部はかすり状となる。また、その周辺部分が暗紫色に変色する場合も見られる。生長点が加害されると芯止まりとなり、その症状はチャノホコリダニによる被害に似ている。
果実や果梗部では、表面が暗紫色に変色するとともに灰白色のコルク化した傷が生じ、ひどい場合は奇形となる。

発生条件

卵は若い葉などの柔らかな部分に産み付けられる。ふ化した幼虫は植物の表皮上を歩行しながら吸汁加害する。前蛹の時期が近づくと幼虫は地表付近に移動し、土壌表面や落葉中などで蛹化することが多いとされる。蛹の時期にも移動するが、食害はしない。成虫になると再び植物体に寄生して、花以外の生長点や葉、果実などを食害する。
本種は古くからチャをはじめ、カキ、カンキツ、ブドウ、トルコギキョウ等の農作物や、イヌマキ、サザンカ等の樹木類など、多くの植物に寄生することが知られていたが、ピーマンやシシトウに寄生するこの種はバイオタイプが異なり、これまで寄生のなかった作物でも被害が見られる。

対策

(1)施設では、育苗ハウス、本ぽともサイドや天窓などの換気部に寒冷紗などを張って、野外からの侵入を防止する。
(2)発生施設では栽培終了後に必ず蒸し込み処理を行い、施設外への分散を防止する。
(3)多発してからの防除では効果が劣るので、発生初期の防除に努める。
(4)果樹類や樹木類に広く寄生することから、施設内にこれらを持ち込まないようにする。






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