しょうが ショウガクロバネキノコバエ
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病害虫情報 : 2012/10/18
高知県 病害虫・生理障害台帳

幼虫

被害塊茎;萌芽部から食害される

被害塊茎の内部;寄生密度が高いと表皮と繊維質を残すだけとなる
作物名
しょうが
一般名称
ショウガクロバネキノコバエ
学術名称
Phytosciara zingiberis
Sasakawa
症状
ふ化幼虫は収穫時の茎切断部や萌芽部などの柔らかい部分から食入し、初めのうちはこれらの部分の表面を食害するが、成長するにつれて次第に内部に食い込んでいく。特に、幼虫密度が高い場合、塊茎内に食い込みやすい。寄生密度が高い場合には、表皮と内部の繊維質を残すのみとなる。被害が目立ってくるのは、貯蔵開始後40日目頃からである。
発生条件
幼虫は腐朽植物、動物の排せつ物、菌類を摂食するので、発生はいたるところでみられる。貯蔵庫(横穴式)では、しょうがの有無にかかわらず周年発生している。しょうがの貯蔵期間中は30~45日間隔で世代を繰り返しており、2~3世代を経過すると考えられる。
貯蔵庫での発生源として、ほ場で産卵された塊茎の持ち込みと貯蔵庫内生息虫が考えられる。なお、貯蔵初期、貯蔵庫内の温度調節のために設けた入り口の換気口から茎部の腐敗臭に誘引されて成虫が侵入し、産卵をしている可能性も考えられる。
対策
(1)貯蔵中は粘着リボン、電撃殺虫器などで成虫を誘殺し、初期密度の低下を図る。
(2)被害塊茎を貯蔵庫外に出す。
(3)貯蔵庫入口の換気口に防虫ネットを張り、成虫の侵入を防ぐ。
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