家庭菜園(ニラ)
>> ホーム >> 家庭菜園(ニラ)
1.作り方のポイント
- 酸性土壌を嫌うので、土の酸度を6.5~6.8に矯正します。
排水が悪く根部への酸素の供給が少ないと、生育が劣るので、有機質に富む膨軟な畑を選びます。
植え付け後、およそ2カ月以上をめどに株養成期間を取り、株の充実を図ります。
8月頃にトウ立ちして花が咲くので、カブがつかれないように早めに刈り取ります。
2.年間の作付け計画

3.播種床の準備
種まきは植え付けする前年の9月上旬~10月上旬を基本とします。本圃10平方メートル当たり播種床は2.4平方メートル位を必要とします。種まきの1カ月くらい前に、土の酸度を矯正するために、1平方メートル当たり苦土石灰を100~150g程度と、完熟堆肥もしくは有機質資材を4kgを全面に施し、深く耕しておきます。
種まきの7~10日前に、園芸化成肥料100gを施肥し、うね幅120cm程度の播種床を作ります。
4.種まき
播種床には前日までに十分潅水をしておきます。種子は、1平方メートル当たり2.5mlを用意し、24時間程度水に浸した後、陰干しをしてからまきます。
均一にバラまきし、厚さ5mm程度に覆土します。その後、ワラ又は新聞紙などで薄く被覆した後潅水を行います。
播種後10日程度で発芽しますので、発芽を確認し次第ワラ又は新聞紙等を取り除きます。発芽後は土の乾き具合を見て潅水を行います。本葉2~3枚頃より、生育状態を見て肥料切れがおきないように、定期的に追肥を行います。
5.畑の準備
耕土が深く通気性の良い微酸性土壌を好みますので、土の酸度の矯正を行い十分耕しておきます。元肥は施肥例のとおりで、植え付けの1週間ほど前に施用し、良く耕して土と肥料をなじませ、うね幅1.5mにうね立てしておきます。
表 1平方メートル当たりの施肥例
|
|
|||
|
|
|
||
園芸有機配合(866) |
|
|
||
園芸化成肥料 |
|
|
||
苦土石灰 | 100~150g | pH値6.5~6.8を目標に施用 |
6.植え付け
株充実を図るため、十分な株養成期間を取ることが必要かつ重要のことであるため、4月下旬までに本葉5~6枚程度の苗を、条間、株間ともに 30cmの間隔に、分げつ本数を含め9本程度を植え付けします。植え付けの深さは分げつしすぎないように茎部分が埋まる程度にできるだけ深くします。植え付けが遅れる場合は分げつ数が少なくなるので、植え付け本数を増やします。植え付けが終わると直ちに潅水すると共に、活着するまでは 乾燥に注意し、植え痛みを防止します。
7.株の養成期間
乾燥や肥料切れは、株の充実が遅れるだけでなく、病害虫の被害も大きくなるため潅水及び追肥を行います。梅雨時期や大雨によりうね面が固くなると、通気・排水性が悪くなり生育も抑制されますので、適宜根を傷めないようにできるだけ深く耕します。
8.刈り捨て
植え付け後2カ月以上経過し、株の養成ができ次第古葉を刈り取り、収穫葉を発生させます。このときに、堆肥や追肥等を施し中耕、土寄せを行います。追肥は、1平方メートル当たり園芸化成肥料を40g程度施用します。
刈り取り方法(地際から1~2cmで刈り取る)
9.収穫と管理
刈り捨て後15~25日程度で収穫となります。取り遅れると風や雨により 倒伏し、株が弱り病害虫が発生しやすくなるので適期に収穫します。収穫のつど1平方メートル当たり園芸化成肥料で20~30gの追肥を行います。
8月にいるとトウ立ちし花が咲きます。トウ立ちは約20日間続き、そのままにしておくと株の生育が良くないので、できるだけ早く摘み取ります。 翌年の収穫のことを考えて、1年目の収穫は10月中旬頃までとし、堆肥の施用と土壌酸度の矯正を行い、翌年度のために株養成を行います。
ツイート