石鎚(いしづち)
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こうち農業ネット(果樹) : 2017/07/09
1.来歴
「岸根」×「笠原早生」の交雑実生。
2.樹性
樹姿はやや開張性で、樹勢は中程度で樹の大きさは中くらいである。樹冠(以下リンク参照)はあまり大きくならない。発芽期は遅いほうで丹沢(以下リンク参照)、筑波(以下リンク参照)より3日前後遅れるが、落葉期は筑波と同じ頃である。クリタマバチ抵抗性品種。成熟期の関係から貯蔵害虫の被害が目立つことがある。樹勢はあまり強くはないが樹体の枯損は比較的少ない。
3.果実
果実は円形で、一果平均重は20~25g。果皮は赤褐色で光沢がきわめて強くて外観は美麗である。果皮および渋皮の剥皮は困難である。果肉は淡黄色で粉質で、甘味多く香気も感じられて品質は優良である。裂果が少なく、双子果の発生もきわめて少なくて粒揃いは良い。剥皮歩止まりが高く、また加工の行程における煮崩れが少ない。さらに果実は貯蔵性に富むなど加工用原料としての適性を備えている。
4.収穫期
10月上旬から中旬にかけて成熟する晩生種
5.種苗登録
なし
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