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グリーンフォーカス 平成29年10月号

幡多農業振興センター 農業改良普及課 : 2017/10/01

宿毛4Hクラブの活動について

対象 宿毛4Hクラブ 昭和39年設立
   クラブ員15名(平成29年4月現在)

  • 対象の概要

 宿毛市内の青年農業者で組織され、30〜40歳代が中心で、その経営品目は施設野菜、露地野菜、果樹、養豚及び水稲と多岐に渡っています。
 4Hクラブは、以前は県内ほぼすべての市町村にありましたが、現在ではほとんど消滅した中で、宿毛4Hクラブが最も活発に活動をしています。
主な活動は、地域の子ども達への食農教育や野菜の有望品目の検討、消費者及び農業者同士の交流です。特に、食農教育については、出前授業や農園の栽培指導等を通じて、地域の子ども達に農業の楽しさや食の大切さ、地域の農畜産物の魅力について学んでもらうことに力を入れています。


※4Hクラブとは
 4Hクラブの4Hとは、「腕(Hand)を磨き、頭(Head)を訓練し、友情の心(Heart)と健康(Health)を増進する」というクラブ活動の目的・信条の4つのHを表しています。
活動は、自主的運営を基本に、仲間づくり活動、学習活動を柱として、クラブ員の多様な発想と自主性に基づき、自発的に活動しています。近年は、消費者との交流、地域づくり活動など、外部に向けた活動が増えてきています。

  • 活動内容

 幡多農業振興センターは宿毛4Hクラブの事務局を担当しており、クラブ員が円滑に活動を行えるよう、年間計画の作成助言、活動の日程調整や補助等を行い、共に活動を行っています。主な活動内容は以下のとおりです。

1)社会奉仕活動
将来の地域を担う子ども達を対象に、宿毛市の農産物を知ってもらい、農業に対する興味を持ってもらうため、クラブ員が栽培する野菜や果樹の栽培方法についての講義、調理実習等を行う出前授業や、土づくりや定植、追肥、収穫等についての現地栽培体験を積極的に実施しています(平成29年度:10回)。平成29年3月には宿毛4Hクラブ主催の食育イベント「すくも青空フェスタ」を開催し、子ども達が宿毛市の食材を用いた料理の腕を競う料理コンテストを行いました。


写真1 写真2 写真3

   小学校での栽培体験      小学校での出前授業    すくも青空フェスタ料理コンテスト



写真4

2) 農業技術の開発と市場開拓
 遊休農地を活用して栽培できる野菜の有望品目の検討を目的に、平成25年から共同ほ場で万次郎カボチャの栽培技術の確立に取り組んでいます。病害虫に非常に強いため、防除作業を省力化できることが明らかとなりました。また、万次郎カボチャは甘みが強く菓子の原材料としての活用が期待できることから、宿毛市内の洋菓子店、パン屋と連携し、万次郎カボチャを使用した新たな製品の作成にも取り組んでいます。


                                    万次郎カボチャ収穫


写真5

 また、栽培した農作物の新たな販路開拓を目的として、宿毛市内のスーパーマーケットと連携し、クラブ員が農産物を直接販売するイベント「ファーマーズマーケット」を開催しました。
 その他にも、クラブ員の農産物を用いた新たな加工品の作成にも取り組んでおり、新たな販路の拡大にも取り組んでいます。


                                    ファーマーズマーケット



写真6

3) 消費者との交流
 宿毛市で毎年開催される農業祭や産業祭に出店し、消費者との交流活動を行っています。


                                      産業祭出店



写真7

4) 関係機関との意見交換会
 市やJA、県農業振興センター等の関係機関と宿毛4Hクラブの活動内容や宿毛市の農業について意見交換会を実施しています。県の指導農業士として活躍するクラブ員もおり、地域の活性化に向けても、様々な角度から意見交換を行っています。


                                    関係機関との意見交換会


  • 活動の成果

1)小学校で出前授業や農園の栽培指導等を行うことで、実際に農業を体験し共に成長していくと同時に農業の魅力を伝えることができ、学校からは次年度も出前授業を行ってほしいとの声も挙がっています。
2)新たな加工品の生産においては、宿毛市内のパン屋と連携して、万次郎カボチャを用いた試作品を作り、市の産業祭でのテストマーケティングを行いました。
 スーパーマーケットからは、「ファーマーズマーケット」も定期的に開催し、今後、宿毛市外の系列店への出店も行ってほしいとの要望も挙がっています。
3)農業祭や産業祭に出店することで、地元の消費者からの知名度の向上、活動に対する理解を深めることができました。
4)地元の事業者及び関係機関と連携することで、一体となって地域を活性化しようという動きが作れたので、行政、特に市からのクラブ活動に対する期待が高まりました。

  • 今後の方向性

1)今後も地域の子ども達を対象に出前授業、栽培指導を通して食の大切さや農業に対する興味を持ってもらい、将来の農業の担い手育成に取り組んでいきます。
2)万次郎カボチャを用いた加工品生産では、ハロウィンを主体に地元の洋菓子店に利用してもらい、需要の確保と生産の安定性を目標として、万次郎カボチャの生産拡大を行っていきます。
 クラブ員の農産物を用いた加工品の作成では、イチゴ、果樹等を用いた焼き菓子、ミョウガとショウガを用いた佃煮などを試作しており、今後は加工品生産環境の調整、販売経路の確保を目標としており、ゆくゆくは宿毛市の道の駅に販売コーナーを構えられるように努めていきます。
3)農業祭や産業祭といった地元でのイベントに積極的に参加し、クラブ活動のPRを行っていきます。
4)今後も関係機関との意見交換を定期的に行い、協力体制を強化し、地域の活性化に向けて活動していきます。