グリーンフォーカス平成29年4月号
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「提案型」担い手確保対策に取り組んで
- 地域の現状
中央西農業振興センター管内は高知市の西に隣接する土佐市といの町の二つの行政区にまたがっており、県内でも有数の園芸産地ですが、H25年に行ったJAの主要な園芸品目生産部会に対する調査では、土佐市では対象者461名のうち22%に当たる100名、いの町では152名の内34%の52名が今後10年間で減少する可能性が確認されました。
そのため、産地として生産を維持するためには、新たな担い手を確保・育成していくなどに取り組む事となりました。
- 活動内容
就農希望者、新規就農者の確保として、土佐市連絡会、JAとさし胡瓜、ピーマン部会で新規就農者等の受け入れ体制整備に取りかかりました。
魅力ある産地づくりによる就農希望者確保では、JAとさしとJAコスモス胡瓜部会の技術交流の促進、環境制御技術研修会を実施しました。また、研修指導用栽培資料の整理を行いました。
中山間地における就農希望者の確保・育成支援として、研修及び就農支援、研修生の受け入れ体制整備を行いました。
- 地域の動きや活動の成果
1)就農希望者、新規就農者の確保
(1)新規就農者等の受け入れ態勢整備
(1)JAとさし胡瓜部会を研修受入れ部会として認定されました。
(2)ピーマン部会でも「提案書」作成し土佐市担い手育成支援協議会で承認され、担い手確保対策の先駆けとなる研修が開始されました。このことは、実践ハウス建設に向けて、関係機関で推進するきっかけとなり強い意識統一ができました。
- 地域の動きや活動の成果(2)
2)魅力ある産地づくりによる就農希望者確保
(1)生産者の技術交流の促進
両JA間の交流の機会が増え、連携が強化されました。
(2)「提案書」に基づく就農希望者の確保
ピーマン部会での同対策の先駆けとなる研修生となりました。
(3)研修指導用栽培資料の整理
環境制御技術導入を機に、既存技術の見直すきっかけとなりました。
- 地域の動きや活動の成果(3)
3)中山間地における就農希望者の確保・育成支援
(1)研修及び就農支援、研修生の受け入れ体制整備
・研修生の就農品目に応じて、研修内容が変更されました。
・勉強会による基礎知識の習得、今後の研修に対する具体的な目標ができました。
・新規就農者のほ場の生育状況の確認や補完作目、次年作の検討、また面談とフォローができました。
- 今後の展開
JAとさし胡瓜部会として就農相談活動を継続して実施します。また、ピーマン部会での研修生の就農準備支援や指導農業士の推薦を行っていきます。
いの町農業公社では、就農品目の栽培研修や就農準備への支援や就農相談活動を実施します。
新たに、JAコスモス伊野支所ショウガ部会での「提案型」担い手確保対策取組みに向けて支援します。
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