形態情報 アザミウマ類(モトジロアザミウマ、クリバネアザミウマ)
>> ホーム >> 形態情報 アザミウマ類(モトジロアザミウマ、クリバネアザミウマ)
病害虫情報 : 2012/10/19
高知県 病害虫・生理障害台帳
名 称:
アザミウマ類(モトジロアザミウマ、クリバネアザミウマ)
学術名称:
Echinothrips americanus Morgan、Hercinothrips femoralis(Reuter)
形 態:
モトジロアザミウマは、体色が暗褐色で、頭部と胸部の節間が赤みを帯びている。前翅の基部及び中央が灰白色であり、白いラインが入ったように見え、形態的な特徴となっている。体長は雌が約1.6mm、雄が約1.3mmである。卵は葉脈沿いの組織中に産み付けらる。幼虫は黄白色でやや細長く、複眼が赤く、体全体が刺毛に覆われている。蛹は第1蛹、第2蛹とも葉上で生息し、体色は白く、複眼が赤く、体全体にやや太い刺毛がある。
クリバネアザミウマは、体色が褐色で、体長は1.2~1.5mmである。頭部は褐色で単眼と複眼の間は黄色であり、前翅の基部と先端は淡色、前脚の全てと中脚及び後脚の腿節以外は黄色である。また、頭部中央と前胸背板の網目状刻紋内部に多数のしわ模様がある。雌のみで単為生殖し、卵は葉の組織内に産み付けられる。幼虫は黄色であるが、腹部背面は排泄物が固着して茶褐色に見える。また、尾端部に褐色で球状の排泄物が付着する場合も多い。2齢期後半になると地表面に落下して蛹化する。

モトジロアザミウマ雌成虫

モトジロアザミウマ幼虫

クリバネアザミウマ雌成虫

クリバネアザミウマ幼虫
作物別被害状況へ
ツイート