高知県　病害虫・生理障害台帳

---

名　　称：
　ミカンキイロアザミウマ
 

学術名称：
Frankliniella occidentalis Pergande
 

形　　態：
　体長は雌で1.5～1.7mm、雄はやや小さく１～1.2mmである。体色は雌は淡褐色～褐色（低温期には暗色化する）と変異が大きいが、雄は淡黄色である。
　複眼後方刺毛は６対でほぼ一列に並び、内側から４番目が特に長い。前胸背板の前縁に２対、後縁に３対の長刺毛がある。後胸背板は中央が不整形な網目模様となり、後縁近くに１対の鐘状感覚器がある。
　近縁種のヒラズハナアザミウマやミナミキイロアザミウマとの判別は肉眼では困難であるが、検鏡すれば、ヒラズハナアザミウマとは複眼後方第４刺毛の長さ（ヒラズは短い）で、ミナミキイロアザミウマとは前胸背板前縁の長刺毛の有無（ミナミは長刺毛がない）で区別できる。なお、ヒラズハナアザミウマとは雌成虫の体色でも区別できる（但し、雄は困難）。

 

雌成虫（低温期の暗褐色タイプ）

夏型の雌成虫


作物別被害状況へ






ツイート