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きゅうり つる枯病

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病害虫情報 : 2024/03/27

高知県 病害虫・生理障害台帳



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葉の病斑;葉縁から広がり、扇形の病斑を形成する



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茎の病徴

作物名



きゅうり

一般名称


つる枯病

学術名称


Didymella bryoniae (Auerswald) Rehm

症状

主に地上部の茎に発生するが、葉、果実にも発生する。茎でも、特に地際部に発生しやすく、淡褐色の水浸状病斑を形成して軟化し、やにを出しながら、徐々に拡大する。
葉には大型の褐色、不整形の病斑を生じる。
果実では、先端から腐敗して細くなり、内部に褐色心腐れ症状を起こす。
いずれの病斑上にも黒い小粒点(柄子殻及び子のう殻)を多数形成する。病勢の進展は遅いが、症状が進むと株全体がしおれ、やがて枯死する。

発生条件

病原菌は被害残さとともに菌糸、柄子殻、子のう殻の形で生存し、第一次伝染源になる。降雨や潅水時の水のはね上げによって周囲に飛び散り、最初の感染が起こることが多く、その後のまん延にも水滴の役割が大きい。また、種子に胞子が付着することにより、種子伝染することもある。
本病原菌はきゅうりの他、メロン、すいか等の、各種うり科作物を侵す。
本病は、多湿条件で発生しやすい。また、窒素過多その他による生育障害や成り疲れによる株の老化などにより、発病が助長される。

対策

(1)病勢の進展が遅く、病斑部が目立ちにくいため、気付いたときには手遅れの状態になっていることがあるので、防除は予防に重点を置き、薬剤散布は地際部や下位の葉柄あるいは幼花やつぼみに対してもていねいに行う。
(2)茎の初期病斑は、罹病部をていねいに削り取って塗布剤を処理しておくと、治療できる場合もある。
(3)水のはね上がりによって伝染が起こるので、露地では雨滴の地表からのはね上がり防止に努め、ハウス栽培では潅水方法に留意する。
(4)高畝にするなどして、多湿条件にならないように、水管理に注意する。
(5)生育障害や、株の衰弱をまねかないように、施肥や温度管理に留意する。





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