きゅうり 苗立枯病(Pythium)
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病害虫情報 : 2012/10/16
高知県 病害虫・生理障害台帳
作物名
きゅうり
一般名称
苗立枯病(Pythium)
学術名称
Pythium cucurbitacearum
Takimoto
Pythium debaryanum
Hesse
症状
育苗期に茎の地際部が腐敗して倒伏する。地際部が水浸状に軟腐し、乾くと細くなり、多湿状態では被害部に白色綿毛状の菌そうを生じる。
発生条件
主として卵胞子や厚膜胞子の形で土中に生存し、これから菌糸や遊走子を出し伝染する。病原菌の生育適温は25~33℃である。
対策
(1)土壌中に未熟な有機物があると病原菌が増殖しやすいので、有機資材を施用する場合は完熟したものを用いる。
(2)土壌の水分過多は発病を助長するので、育苗中の水管理に注意する。かん水には井戸水か上水道水を用いる。
(3)床土には汚染のない土壌を用い、できれば土壌くん蒸剤で土壌消毒する。
(4)播種床のような密植条件下で発病すると短期間で蔓延するので、早期発見に努める。
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