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水稲 スクミリンゴガイ

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病害虫情報 : 2021/12/23

高知県 病害虫・生理障害台帳



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稚苗を食害するスクミリンゴガイ



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卵塊



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被害発生ほ場
作物名

水稲



一般名称

スクミリンゴガイ



学術名称

Pomacea canaliculata
 Lamarck



症状

 本種は水面下の茎に腹足でつかまりながら、茎葉を食害する。小さな貝は、不完全葉や葉鞘を少し摂食する程度であるが、成貝は水面下の茎を食いちぎり、水面に浮かんだ茎葉を水面下に引き込みながら摂食する。そのため、発生が多い場合には、欠株となったり分げつが抑制される。
 本種による水稲の被害は、移植後2週間~3週間までで、イネが生長するに従って被害は減少する。



発生条件

 水温が14℃以上になると活動を始める。産卵は4月から始まり、5月下旬~9月上旬が最盛期である。日没後、水上にはいあがり、コンクリート壁、畦畔雑草、イネなどに、数十~数百卵を卵塊で産みつける。卵期間は気温が高くなるほど短くなり、5月で約20日間、6月で約15日間、8月で約9~10日間である。
 ふ化直後は0.2~0.3mmの大きさで、ウキクサや藻などを食べ、大きくなると畦畔の雑草や動物の死骸なども食べる。ふ化後12~15日で10mm、30~35日で20mm、50~60日で30mm以上の成貝となる。大きいものは60~70mmにもなり、寿命は3~5年と言われている。
 越冬は土中に入るのが一般的であるが、土中以外にも土の表面や裂け目の間、わらくずの下などで行うが、表面で越冬しているものは、冬期の低温でほとんど死亡する。



対策

(1)水路から本田への侵入を防止するため、取水口、排水口に金網等(約5mm目)を張る。
(2)田植え後2~3週間はできるだけ浅水管理を行い、同時に貝と卵塊を捕殺する。
(3)発生水田では越冬密度を下げるため、冬作を行ったり、耕耘(2回程度)を行う。
(4)中、成苗を移植するなどの方法がある。
(5)植代期の石灰窒素施用も有効であるが、元肥(窒素成分)の施用量に注意する。





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