茶の凍霜害対策について
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1. 茶の凍霜害予防対策
1)送風法(防霜ファン) 
早めに防霜ファンの準備をしておく。
高所の暖かい空気と地表近くの冷たい空気を混合し、葉温を上げる。 
2)散水氷結法(スプリンクラー) 
葉株面に付着した水を氷結(潜熱放出)させ、0℃前後に保ち被害回避。 
3)被覆法(寒冷紗や不織布等) 
資材で茶樹を覆い凍霜害を防ぐ。 
4)秋整枝(10月上旬に実施) 
整枝時期を10月下旬まで遅らせて、一番茶の萌芽、摘採時期を遅らせる。 
2. 被害発生後の対策技術 
1)被害後の整枝処理 
目的:摘採した生葉の中に被害葉が混入することを防ぐ。 
整枝条件:平均して2葉期~4葉期である場合、被害部を除く程度に軽く整枝する。 
※萌芽期~2葉期葉未満であれば、基本的には被害の程度に関わらずそのまま放置。 
被害が甚大である場合は、刈り捨てて二番茶に期待。 
2)病害虫防除 
虫害の発生:カンザワハダニ(体長約0.4mm)寄生による葉の養分吸汁加害。 
増殖理由:摘採時期が遅れ、霜害で残った葉に集中的に加害する。 
※降雨の少ない乾燥条件で増殖。 
要防除水準:摘採面の成葉(古い葉の裏側)に5%(20枚中1枚以上)雌成虫が確認された場合。 
防除時期:密度が高い場合は農薬の使用基準を厳守し、早急に実施。 
3)施肥 (春肥、芽出肥) 
条件:被害が甚大で摘採が大幅に遅れると判断される場合。 
施用時期:萌芽期直前に速効性肥料を土壌混和する。春肥と合わせた施肥量は年間窒素量(約50kg/10a成分)の3割程度。すでに施肥していれば不要。 
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