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グリーンフォーカス 平成29年6月号

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中央西農業振興センター 高吾農業改良普及所 : 2017/07/07

村の駅ひだかさんさん市の出荷量拡大を目指して

  • 村の駅ひだかさんさん市の現状

 平成4年、JR岡花駅東で地元野菜の直販所としてスタートしました。平成11年をピークに売り上げが徐々に落ちてきたため、産業振興計画の支援を受けて平成26年11月、国道33号線沿いに「村の駅ひだか」としてリニューアルオープンしました。

 「村の駅ひだか」は、商工会コーナー、仁淀川流域特産品コーナー、とまとすたんど(NPO法人 日高わのわ会)、ムラカフェひだか、「さんさん市」出荷部会による直販コーナーで構成されています。完成後は、積極的な売り上げ向上に向けて平成27年2月から「村の駅ひだか運営等検討会」と「村の駅ひだかさんさん市出荷部会役員会」を毎月開催しています。


青果コーナー(トマト) トマト加工品
  • 活動内容

 村の駅の職員から、前の月の販売実績とトピックス、翌月のイベント情報や取り組みなどについて情報提供を行います。その後「村の駅ひだか運営等検討会」では日高村、商工会、地域おこし協力隊、出荷部会長、地域支援企画員、普及所などが運営全体について協議する。内容は店で取り扱う品物の販売状況にとどまらず、手狭な店舗の拡張計画の検討や日高村を含める情報発信(HPやフェイスブックなど)の成果、村の駅を核としたイタリアン構想など、幅広いテーマを取り扱っています。
 一方、「村の駅ひだかさんさん市出荷部会役員会」では、青果物の売れ行き状況や、出荷量向上への具体策などを中心に検討します。また、生産者の資質向上のための他産地や育苗業者の見学、普及所や種苗販売業者などによる栽培方法や有望品種の紹介などの講習会の企画運営も行っています。また、生産履歴の記帳及び保存の呼びかけや店頭商品の鮮度保持のための店頭巡回の実施なども行っています。


勉強会で挨拶する部長 出荷部会による育苗業者のほ場見学
  • 地域の動きや活動の成果


村の駅ひだかの販売金額と来客数

 平成27年以降、毎月前年を上回る売り上げを更新しています。年間販売実績は平成27年1億8千8百万円、平成28年は2億1千1百万円となりました。来客数も順調で、平成28年11月にレジ通過数40万人達成、平成29年5月8日には同50万人を突破しました。
 村の駅の加工食品や総菜なども含めて、点数及び販売金額が最も高いのは「野菜・ハーブ」部門です。時期にもよりますが、販売金額がもっとも高いのは「フルーツトマト」です。日高村産トマトで有名なのは「シュガートマト」ですが、これはJAコスモス日高園芸部会が11月上旬から6月中旬まで出荷する糖度7度以上のフルーツトマトのことです。 
さんさん市で取り扱う「フルーツトマト」は「シュガートマト」の基準から外れたトマトが主体となります。糖度はやや低いですが、濃厚な食味は大玉トマトとは一線を画しています。




フルーツトマト
  • 普及所による支援

高吾農業改良普及所は、「村の駅ひだか」の立ち上げ当初から運営を支援してきました。主な内容は、
 (1)青果物の栽培方法などに関する技術指導
 (2)直販所運営に関する支援    
などです。また、出荷部役員会から依頼されて勉強会の講師などもしています。

  • 現在の課題と課題解決に向けた取り組み

「村の駅」における現在の課題は、
(1)夏場野菜の増産や年間を通した青果物の安定出荷
(2)出荷部会員の確保
(3)売り場面積が足りない
などです。

 これらの課題に対して普及所は
(1)栽培講習会の開催や、毎月の品目別販売実績をグラフ化して「村の駅ひだか」と共有することで出荷計画の参考としています。
(2)他地区の直販所の生産量向上の取り組み事例を「村の駅日高さんさん市出荷部会役員会」で紹介しました。このことがきっかけとなり、今年4月1日より村単独の補助事業「簡易ハウス整備補助事業」が立ち上が、同年の総会で紹介されました。また同年8月に農作物の試験栽培が可能なほ場を出荷部会が提供し、定年退職者のような農業未経験者を対象とした栽培実践及び勉強会を実施する取り組みも始まりました(日高村広報8月号にて周知予定)。
(3)売り場面積の拡充には日高村が国の補助事業を探して改修工事を実施し、11月の創業祭に間に合うよう計画中です。

  • これからの取り組み

年度別オムライス販売数比較

 さんさん市は日高村のオムライス街道とのタイアップ効果もあって、集客につなげることができました。しかし、オムライスを食べにくるお客様は夏場に多いにもかかわらず、店頭にフルーツトマトがなくなることから、村の駅ひだかの売り上げは6~9月がもっとも低くなっています。フルーツトマトに変わる夏場の目玉として、沖縄県久米島のパイナップルの取り扱いを開始しました。村内の果樹園への働きかけにも取り組んでいく予定です。
 今後はひだかまるごとイタリアン計画とのタイアップにむけて準備中です。




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