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グリーンフォーカス 平成28年度5月号

農業技術センター茶業試験場 : 2016/05/04

「やぶきた」紅茶の製造に適した二番茶生葉の生産技術

■はじめに
  消費者の食品安全への関心が高まり国産紅茶が見直されるようになり、全国で国産紅茶を生産する茶産地が増加しています。県内でも四万十町や仁淀川町などで煎茶用品種「やぶきた」を活用した紅茶の生産が行われ始めていますが、紅茶用品種でない「やぶきた」における紅茶用茶葉生産のための栽培管理技術は確立されていません。
  そこで、「やぶきた」紅茶の製造に適した二番茶生葉の生産技術の開発を検討しましたので、その概要を報告します。


■紅茶製造に適した二番茶生葉の生産技術
1)一番茶摘採後の整枝時期および回数
摘採12日後整枝区、摘採20日後整枝区および摘採2日後と20日後の2回整枝区で生葉収量、紅茶品質を比較しました。摘採12日後整枝区と摘採2日後と20日後2回整枝区の二番茶生葉収量はほぼ同等で、摘採20日後整枝区はやや減収しました。また、各区の紅茶品質は、いずれの整枝法でもほぼ同等でした。以上のことから、紅茶製造に適した整枝法は、一番茶摘採12日後に1回整枝する方法が最良と考えられました(図1、表1)。
2)二番茶の摘採時期
二番茶の生育初期(出開度21%)、生育中期(出開度50%)、生育後期(出開度78%)の生葉収量は生育後期>生育中期>生育初期の順となりましたが、各区の紅茶品質は生育中期が最も優れました。以上のことから、出開度50%の生育中期に二番茶を摘採することが、最良と考えられました(表2)。


■留意点
1. 茶業試験場内での栽培試験は、次の条件下で実施しました。
1)品種は樹齢23年の「やぶきた」で、栽植密度は、畝幅180cm、株間30cm、1条植えで実施しました。
2)摘採は、可搬型摘採機を使用しました。
3)施肥は、秋肥、春肥に一茶(14-4-5)、芽出し肥にうまいっ茶(22-0-0)を窒素成分で60kg/10aを施用しました。


■おわりに
 「やぶきた」の二番茶で紅茶を製造する場合、収量が多く、品質が優れる一番茶摘採後の整枝時期と二番茶の摘採時期が明らかになり、刈り捨てていた二番茶の有効な利活用方法が明らかになりました。


図1


表1


表2


写真1


写真2