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グリーンフォーカス 平成28年3月号

中央西農業振興センター 高吾農業改良普及所 : 2016/03/01

省力・低コストのニラ栽培を目指して

1 はじめに

 管内のニラは地域の基幹品目として位置づいており、平成26年度の栽培戸数は41戸、栽培面積は1,450a(施設886a、露地564a)、出荷量は603t、販売額は340百万円となっています。
 JAコスモスニラ生産部では、出荷物の品質統一や栽培技術等の情報を共有するため、毎月第1水曜日にハウス栽培生産者を対象に月例会を開催しています。そのなかで、普及所は管内主要作物であるニラの産地維持・拡大を目指して、JAコスモスや高知県園芸連などの関係機関と連携し情報提供を行っています。


2 活動内容

(1)目的
 ハウス栽培は19戸8.8haで行われていますが、連作によりリン酸や石灰等の成分が過剰に蓄積しているほ場がみられます。そこで、高吾農業改良普及所では追肥作業労力や肥料費を抑えるため、県の持続的農業対応型施肥対策事業を活用し、リン酸成分の少ない緩効性肥料を元肥に施用した実証ほを設置し、施肥改善効果を検討しました。

(2)実証ほの設置(実証面積各区5a)


表-1 施肥量及び価格

(3)肥培管理指導
 6月4日に定植後、収穫開始までの株養成期間中の、土壌pH、EC、硝酸態窒素、アンモニア態窒素を毎週分析し、分析結果に基づいて肥培管理を指導しました。


グラフ

(4)現地検討会の開催
 9月2日の月例会では、16名の参加のもと、この実証ほ場を活用して現地検討会を開催しました。土壌分析結果をもとにした肥効データや収穫調査データにより省力、低コストのニラ栽培について検討しました。
 担当農家からは「葉色が濃く生育も良かった。追肥の回数が少なくて楽になった。」と感想が聞かれ、他の参加者からは「今年は降雨が多く肥効が短かった。この肥料の効果は長い。」といった意見も出され、試験区に用いた資材の有利性はもとより、株養成期の肥効維持の重要性が確認できました。


写真1 写真2

3 実証結果


表2

4 成果

 今年は、実証栽培の株養成期間中に降雨が多いことから肥効が早く切れる傾向で、追肥回数が対照区で4回、試験区で2回となりました。
 また、収量調査の結果、対照区に比べ調製重量が多く、品質に差がないことがわかりました。
 これらのことから、元肥の購入費の軽減だけでなく、追肥が2回減ったことで肥料費と追肥労力の軽減にもつながり、JAコスモスニラ生産部の施肥基準に加えることとなりました。