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グリーンフォーカス 平成27年12月号

中央東農業振興センター 嶺北農業改良普及所 : 2015/12/09

「産地の活性化に向けたユズ青果のEU輸出の取組支援」  


  • 背景

○嶺北地域でのユズ栽培は、栽培面積70ha、生産者数450人で、多くの生産者は、JA土佐れいほく無農薬柚子部会に属し、農薬を使用しないで、ユズを栽培し、加工原料向けに出荷しています。平成17年に稼働したJAユズ加工場で生産されたジュースなどの加工品は、国内販売を始め、台湾やアメリカなど国外へも輸出されています。一方で、青果ユズについてもJA園芸部青果柚子部会があり、高齢化により部会員数が減少していますが、マル豊ブランドで出荷しています。

○国内外市場でユズ青果・加工品の販売をさらに拡大し、新たな販路の開拓と産地の活性化を目指し、園芸部青果柚子部会と無農薬柚子部会で話し合い、ユズブームが高まりつつある中、EUへの青果ユズ輸出に取り組むことになりました。青果ユズのEUへの輸出条件として、植物防疫所が行うミカンバエ、かいよう病等の検疫に合格することや園地内の施設で果実の殺菌・梱包・出荷をすることなどが必要になるため、両部会、JA、町役場、県が連携し、輸出事業の推進を図ることになりました。


ユズ加工場 殺菌作業

 JA土佐れいほくユズ加工場                      園地内施設での殺菌作業


  • 活動内容

○輸出事業検討会の開催支援
平成24年から部会や関係機関と輸出事業の計画や進捗状況等について話し合う場を設けて協議を行ってきました。

○EUの残留農薬基準を満たす防除暦作成と指導
植物防除所とともに検疫対象病害虫の発生調査の支援や農業技術センターと協力してEU輸出に利用できる防除暦を作成し、輸出登録園地の防除を指導しました。

○産地が一丸となった梱包出荷作業
高知県農産物輸出促進事業を活用し、梱包出荷施設の設置や備品、宣伝資材の整備・購入を支援し、輸出園地の登録(平成25年;土佐町1カ所42a、平成26年;土佐町1カ所58a、大豊町1カ所18a)を行いました。また、梱包出荷作業は園地内の施設で行う必要があった(平成27年度より一部条件緩和)ことから、両部会の部会員と関係機関の職員が協力して梱包出荷作業を行いました。

○オランダでの賞味会などPR活動の支援
ユズにカラーリング処理し、オランダ現地での賞味会への出品支援や産地の情報提供などの支援を行いました。また、関係機関と協力して、店頭で産地をPR展示ができる輸出用段ボール箱やユズ果実に貼るPRシールの検討を重ねて作成しました。

○輸出条件の緩和への働きかけ
産地・流通支援課とともに、生産者が輸出に取り組みやすいように、輸出にあたりJAの出荷場を利用できるように国に要望しました。


検討会 出荷作業

   輸出事業の検討会                           梱包出荷作業


  • 活動の成果

○平成26年にオランダへユズ青果0.9tの輸出を行いました。11月初旬に開催されたオランダの賞味会にはユズ加工品とともにユズ青果約50kgを出品しました。現地での評価は良く、手応えが得られました。その結果、平成27年にはユズ青果を継続してオランダへ0.9t輸出するとともに、新たにイギリスへ輸出を行いました。

○両部会の輸出に対する関心は高く、部会員の輸出活動への参加や青果柚子部会員の増加など、部会のまとまりや生産意欲の向上につながっています。

○ユズの輸出条件である園地での梱包出荷施設の設置要件などが緩和され、JAの出荷場を梱包出荷施設として登録することが可能になったことから、土佐町に続いて大豊町でも輸出園地の登録を拡大することができました。

○ユズ青果がオランダで注目され、関心が高まったことから、ユズ果汁などの加工品の注文が増え、輸出量の拡大につながりました。



  • 今後の展開

○EU輸出向けユズ栽培への支援
黒点病やダニ類などの病害虫の防除に効果的なEU向け防除暦を作成し、安全・安心で高品質なユズの生産を支援します。

○ユズ青果・加工品の輸出拡大
国内外の他産地と競合する中で、関係機関とともにEUのニーズの把握など情報収集や産地のPRを支援します。
また、ユズ加工品の国内外での販売額を拡大するために、ユズ青果とユズ加工品の輸出の拡大を進めて行きます。

○ブランド化の推進
国内外に通用するような嶺北ユズのブランド化を目指し、ユズ産地の生産振興を図っていきます。



ユズ加工品 オランダ賞味会

JA土佐れいほくのユズ加工品                     オランダでの賞味会の様子