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グリーンフォーカス 平成27年6月

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農業大学校 : 2015/06/01

オランダレンティス校との交流

  • はじめに

 農業大学校はオランダレンティス校と2010年(平成22年)に協定を結び、両校学生が相互に研修を行っています。これは、高知県とオランダウェストラント市が、友好園芸農業協定を結び、園芸農業発展に向けて様々な交流行事を行っている活動の一環です。この活動により世界でトップクラスのオランダの環境保全型農業や環境制御技術を学ぶとともにオランダの学生と交流することでより国際的視野が拡がり、農大生が農業の担い手として大きく成長することを期待するものです。
 平成21年よりオランダウェストラント市及びレンティス校で これまで述べ35名の農大生が短期訪問し、平成22年より現在まで述べ8名の農大生が留学研修(2週間~1か月)を行っています。 
 一方 レンティス校からは平成24年度と26年度に合わせて8名の学生と教官が来校し、高知県農業の紹介や授業体験を行うなどの友好を深めました。

  • オランダレンティス校から学生と教官が来校

 レンティス校学生と教官が平成26年4月28日から5月8日まで来校し全員学生寮に滞在しました。滞在期間中は、歓迎会、本校の果樹科、野菜科、花き科のほ場見学や実習体験の他、体育にも参加してくれました。レンティス校の学生と教官は、私達の説明を興味深く聞き、常に多くの質問をし、放課後も学生とスポーツを楽しむなど交流を深めました。
 オランダ園芸を紹介する英語の授業では、聞くだけではなく クイズ形式の説明もあり、コミュニケーションを図ることができるように工夫された内容でした。そのためか、本校学生は授業終了後にはオランダの園芸の特徴がよく理解できたようでした。


レンテイス校の先生による授業 本校ハウスの紹介 スポーツ交流

レンティス校の教官によるオランダ園芸の紹介風景(左)
放課後バスケットボール後の記念写真(中)
花き科のプロジェクトに関する説明風景(右)

  • オランダレンティス校での研修

 平成26年11月14日から12月2日まで、農大生1名(果樹専攻2年生)と教官1名がレンティス校を訪問しました。
 本校に訪問経験のあるレンティス校の教官達が中心となり、レンティス校の授業内容が理解できるように研修計画をたててくれたことで、とてもわかりよいものでした。
 レンティス校は、3年間の教育期間の中で、園芸学や植物生理学など専門科目13科目を720時間かけて授業を行います。教科書は電子化されており、学生達は教室内で自分のコンピューターを用いて学習します。多くの授業が、教室内の学習と校外での実習が組み合わされた授業でした。例えば、施設内の環境制御に関する授業の場合、学校で理論を学習した後、関係企業に出向き現場で使用されているソフトを実際に操作するという内容で実践的な教育を行っていました。同時に英語の単位を取得することができなければ専門項目の単位を取得していても卒業できないとの説明を受け、専門科目とともに英語教育に力を入れていることがわかりました。
 もうひとつレンティス校の特徴的な教育は、3年生の初めにスタートする「学生が会社を組織して実際に起業活動を行う」プロジェクトです。これは、企画・必要経費の計算・資金調達などすべての活動を学生達が話し合い、決定し、運営します。例えば「鉢花販売プロジェクト」は、準備した各種の鉢花を、レストランで定期的に使用してもらう、企業の取引先へのギフトに利用してもらうなどの商談を行い、1年間を通じて販売していくものです。この運営については、教官はアドバイスを行いますが、あくまでも学生が中心であり、常に話し合いながらプロジェクトを完成させます。こうしたプロジェクトを通じて、レンティス校の学生はビジネスも学習します。
 今回レンティス校を訪問した農大生は、この研修で、レンティス校の学生と同じ授業を受け、「目標を持って勉強することやコミュニケーション力の重要性をあらためて認識した。」と話してくれました。
 常に興味を持って目標に向かって勉強しているレンティス校の学生との交流は本学学生達にとって大きな刺激となっています。(この研修内容については、平成27年1月8日に高知市で開催されたオランダ研修報告会で学生が報告を行っています。)


レンテイス校で農大生が説明 花き専攻学生達 レンテイス校で農大生が説明

花き専攻学生達と花束作成後記念写真(左)
高知県について説明後、質問を受ける農大生(中、右)


ヘンク先生の授業に参加
レイモンド先生の授業で説明

園芸学の授業に農大生が参加しての説明(左)
英語の授業に農大生が参加しての説明(右)


画像説明
画像説明

培養土を生産・販売する企業で実習するレンティス校の学生達(左)
炭酸ガス施用試験(ナス)中のハウス(右)

  • おわりに

 世界でトップクラスのオランダの園芸農業を実践する学生との交流により、国際的な視野と先進的な技術を習得する意欲を目のあたりにして大きな刺激を受けています。今後本校学生が広い視野を持った「農業の担い手」に成長できるようレンティス校との交流を深め、世界的視野にたった人材を養成します。
 平成27年度は、11月にレンティス校での長期研修を計画しています。


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農大生、農大を訪問したルーク君、レンテイス校での研修を企画していただいたピート先生




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