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グリーンフォーカス 平成27年4月号

幡多農業振興センター 農業改良普及課 : 2015/04/01

西土佐地区の露地米ナス栽培振興−露地米ナスでの土着天敵利用−

はじめに

 露地米ナスは四万十市西土佐地域の主要品目であり、平成26年度現在、23戸の生産者が栽培を行っています。平成24年度からタバコカスミカメを主体とする土着天敵を利用した害虫防除技術に取組み、害虫防除の経費削減、労力低減および秀品率の向上を図っています。
幡多農業振興センターでは、土着天敵利用技術確立支援に取り組んでいます。

<幡多農業振興センターの取り組み概要>

  • 土着天敵タバコカスミカメを利用したミナミキイロアザミウマ防除技術の確立

1 目的
 害虫ミナミキイロアザミウマは殺虫剤に対する感受性が低いため、殺虫剤だけでは防除が難しく、加えて、夏期の農薬散布による防除作業は生産者の負担になっています。
そこで、タバコカスミカメを主体とした土着天敵で、ミナミキイロアザミウマを防除する技術に取り組んでいます。タバコカスミカメを温存する植物として、クレオメやゴマをほ場周囲に植栽し、さらに殺虫剤散布時には、天敵への影響の少ない殺虫剤を選択します。


ミナミキイロアザミウマ タバコカスミカメ タイリクヒメハナカメムシ クレオメ



2 実証結果


                 土着天敵温存植物の植栽例
          ほ場の周囲にクレオメを植え、タバコカスミカメを定着させる


植栽例


殺虫剤散布実績と土着天敵、アザミウマ類の発生消長および果実被害率(平成26年度実績)


グラフ 説明1

土着天敵利用防除の効果について(平成26年度実績より)
○土着天敵を有効に活用するためには…
*米ナス定植と同時に、ほ場周辺に天敵温存植物(クレオメ、ゴマなど)を植栽します。
*タバコカスミカメをほ場内部へ効率良く移動させるために、クレオメの穂が開花したら、順次摘心し、ほ場内のうね上に置いていきます。
*梅雨明け前に、殺虫剤で可能な限り害虫密度を下げ、梅雨明け後は天敵に影響のある殺虫剤の使用を控えます。

○土着天敵を上手く利用できない事例がありますが…?
  *殺虫剤の天敵への影響期間について、具体的な情報提供が不足していたため、殺虫剤が適切に使用されず、害虫が増加したと考えられます。

 

3 さいごに

 露地米ナスの、土着天敵を利用した害虫防除技術の確立については、効果を確認できました。しかし効果が十分に出ていない事例もあり、今後も情報提供等を積極的に行っていく必要があります。