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グリーンフォーカス 平成27年10月号

中央東農業振興センター 農業改良普及課 : 2015/10/01

「管内の環境制御技術導入による施設園芸産地の強化」

  • 背景とねらい

 中央東地域管内(香美市、香南市、南国市)は主幹品目であるハウスニラ、シシトウ、ピーマン、メロン等施設園芸が盛んな地域です。近年、高齢化や担い手の減少等による生産量・販売額の減少や販売価格の低迷、生産資材費の高騰による農家所得の減少が問題となっています。一方、高知県は平成21年度から始まったオランダ・ウエストランド市との交流を契機に環境制御技術の開発と現地実証に取り組んでおり、主要品目についてはその有効性が確認されております。そこで、今年度から3年間で、農家の環境制御技術の確立及び普及・定着を図り、収量及び品質の向上を目指します。

  • 活動内容

○環境制御技術普及推進体制の整備
 4月に環境制御技術普及推進チーム会(環境制御技術普及推進員と振興センター品目担当)、6月に地区環境制御技術普及推進会議(管内の環境制御技術実証農家、研究会グループ代表らとJA、県関係機関、振興センター)を開催し、推進体制を整備し、推進方向や具体的な方策を検討しました。

○環境制御技術研究グループの設立・活動支援
 環境制御技術の基本知識から実践管理の習得のために、香南市を中心に関心の高い生産者らで構成する「炭酸ガス研究会」勉強会(月1回)の支援と、事業メンバーを母体とした「南国市施設園芸環境制御技術研究会」の設立(9月)及び研修会等(10月、12月)の活動を支援しました。

○ハウス内環境の見える化と環境制御技術の推進
 JA各品目部会や各地域で営農指導員、普及指導員、環境制御技術普及推進員が環境制御技術導入加速化事業や環境測定装置・炭酸ガス発生機等機器の説明を行い、技術の啓発及び機器・装置の普及に努めました(12月までに延べ26回、237人参加)。


地区環境制御技術普及推進会議 環境制御機器の説明会

     地区環境制御技術普及推進会議            環境制御機器の説明会

 

○実証ほ・調査ほを活用した収量・品質の向上
 炭酸ガス実証ほ・調査ほとして8月〜10月からハウスニラ、促成シシトウ、促成ピーマン、トルコギキョウ、ハウスミカンの5ヶ所で設置しました。また、定期的に生育調査を実施し、環境測定データと照らし合わせながら、実証・調査農家とで栽培管理、作業管理を検討し、収量・品質の向上を目指しました。

○環境制御技術を導入した栽培PRチラシの改訂
 管内ではハウスニラと促成シシトウについて、実証ほの成果に基づき、産地・流通支援課と連携して、前年度に作成した炭酸ガス施用効果のPRチラシを見直しました。

 スワルスキーカブリダニは、シシトウ、ピーマン、ナスではアザミウマ類やコナジラミ類を捕食する天敵製剤として、その効果が確認されていました。
 そこで、オオバのチャノホコリダニに対する効果的な活用方法を明らかにしました。


ハウスミカンの実証ほ ニラ栽培のPRチラシ改訂版

       ハウスミカンの実証ほ        ニラ栽培のPRチラシ改訂版 


  • 活動の成果

○研究会代表・実証農家・関係機関と推進体制を整備し、産地へ環境制御技術を普及していくことで合意しました。

○環境制御機器・装置の紹介、実証ほの成果・PR版冊子の配布・勉強会等による技術情報を共有したことで、地域全体に環境制御技術への関心を高めることができました。

○環境制御技術導入加速化事業等により、環境測定装置導入ではハウス内環境の「見える化」が図られ、ハウスニラ、シシトウなどで計53戸(平成26年14戸)に拡大しました。また、炭酸ガス発生機導入では、管内農家36戸、622aの新たなハウスに設置されました。12月末までにほとんどのハウスで炭酸ガス施用を開始しました。


(株)誠和  プロファインダー
防除体系
(有)イチカワ  アネシス

    (株)誠和  プロファインダー        (株)四国総研  ハッピマインダ(上)                 

                          (有)イチカワ  アネシス(下)

                   ハウス内環境の見える化



○炭酸ガス実証ほや事業導入農家からは、炭酸ガス施用を始めて「実の太りが早くなった」、「着果が多い割に、更に次の芽ぶきがよい」、「年内に2月のような樹姿になった」と手応えを感じている様子でした。


  • 今後の展開

○環境制御技術を導入した農家の普及・拡大
 JA各品目部会・研究会で、実証・展示ほを活用した現地検討会や研修会等を行うことにより、増収技術を広く部会生産者と共有し、問題点を解決しながら、多くの人への炭酸ガス施用等環境制御技術の導入を図ります。
○増収による産地力の強化
 取り組みが始まったばかりの活動ですが、将来的には環境制御技術を導入した農家の増収が、地域全体に波及することで出荷量の確保につながり、施設園芸産地の強化を図っていきます。


南国市施設園芸環境制御技術研究会勉強会 事業導入農家への個別巡回

  南国市施設園芸環境制御技術研究会勉強会        事業導入農家への個別巡回


(※タイトルは10月号となっておりますが、一部に12月までの情報も掲載しております。)