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トマト栽培方法 -定植後の管理-

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こうち農業ネット : 2014/05/02

定植後の管理

整枝と誘引
 定植後直ちに支柱を立て誘引する。3月末までに収穫を打ち切る場合は、直立仕立てでよいが、長期栽培の場合には、斜め誘引やつる下げ誘引とし、葉が混み合わないよう採光に努める。


温度管理
○昼間は24~28℃を目安とし、10月末までは天窓、側窓を開放して換気を行い、11月以降は天候に応じて開放する。天窓は、ハウス内が12℃前後になれば閉めるが樹勢を見て調整する。

○品質の良い果実を生産するため、夜間は最低10℃を確保する。
○地温は13~15℃必要であり、10℃以下になると根の伸長が停止する。


灌 水
○活着するまでは十分灌水し、活着後1ヶ月間ぐらいは過繁茂にならないよう灌水量は少なくする。果実の肥大が盛んになる第3段花房開花頃から水分不足にならないよう適宜灌水する。

○冬期の12月~2月までは比較的少なくてよいが、栄養成長と果実肥大を伴った生殖成長が並行して進んでいるので、急激な水分変化を与えない。

  なお、食味の向上には土壌水分を少なくすることが有効な手段であるが、収量低下と尻ぐされ果の発生を伴うので灌水量の加減には注意が必要である。


追 肥
 第1回目の追肥は、第3段花房着果期頃から行い、10a当たり1回の施用量はチッソ成分で1~1.5kgとし、液肥として施用する。
 


着果促進処理

ホルモン処理
○ホルモン剤は高温期は薄めに、低温期はやや濃いめに使用する。
○一花房中の3~4花が咲いている時に1回のホルモン処理をし、空洞果発生の要因となる蕾へのホルモン処理はできるだけさける。特に第2段花房頃までは、開花の揃いが悪いので二度がけをしないように注意する。また、生長点付近にかかるとモザイク症状になる。


ホルモン処理次の開花状況(左)と着果状況(右)

ホルモン処理時の開花状況(左)と着果状況(右)


マルハナバチの利用

○着果促進処理の省力には花粉媒介昆虫の利用が有効である。導入開始時期は開花数の増加する第3果房開花期を目安に、15~20a当たり一群を導入する。交換目安は40~50日ごとであるが、バイトマークを確認し、ハチの活動が少なくなれば早めに交換する。


摘 果
果実の揃いと品質を良くするため、一花房当たり4~5個残し、鬼花や奇形果は早めに摘果する。


摘 葉
○株元の通風や採光を良くして病害の発生を予防するため、第1段花房の収穫始めにそれより下の葉を除去する。それ以降は草勢に応じ、最下段果房から下に2~3葉残して摘葉する。
○灰色カビ病の発生を避けるため、摘葉はハウス内が乾燥している日中に行い離層の部分から除去する。また摘葉と同時に寡日照下の冬期には、玉出しを行う。


収穫開始時の生育状況(左)と着果状況(右) 収穫開始時の生育状況(左)と着果状況(右)

収穫開始時の生育状況(左)と着果状況(右)


摘心・摘芽
 摘心は、目標とする最終花房が見えた時にその上2~3葉を残して行う。
摘芽は、早めに指で倒して行う。
 


病害虫防除
 疫病、灰色かび病、菌核病、葉かび病、軟腐病、アブラムシ類、コナジラミ類、ヨトウ類などが主な病害虫である。
 


収 穫
 収穫は、11月上旬~12月中旬から始まり2~4月にかけて収穫最盛期となる。5月下旬までに第13段花房くらいまで収穫される。目標収量は10a当たり13tとする。商品性を高めるため熟度が大切であり、天候や出荷先などを考慮して収穫する。





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