家庭菜園(弘岡カブ)
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1.作り方のポイント
- 利用目的に合うように根形等の特性を良く確認し、できるだけ純度の高い(揃いの良い)種子を入手します。
排水が良くて耕土が深く、肥沃な土壌が適します。
早まきすると、ベト病やモザイク病、害虫の発生が多く作りにくい。また、根コブ病の発生も増えているので、連作を避けます。
2.年間の作付け計画
3.品種(系統)
弘岡カブの来歴は、元高知県園芸試験場長の金澤氏によると「土佐市高岡より導入されたトラカブが、その後の改良と指導者の努力によって生産が拡大し、生産地であった春野町弘岡下を中心とした販売戦略上の商品名として、弘岡カブの名称が用いられたものと推察される。その商品名がその後一人歩きを始め、品種名として定着し、全国に知られるようになったものであろう」(くらしと農業・第6巻1号)ということです。
現在でも、熱心な農家による自家採取が続けられていますが、土質や利用目的によってそれぞれ独自の系統を選抜・維持しているため、早晩性や根形・肉質等で違いがみられます。また、交雑による系統の乱れや根形の不揃い等の問題もあるようです。
4.畑の準備
熟な堆肥を施用するとカブの肌が荒れやすいので注意して下さい。
施肥は、中生系は元肥中心、晩生系は追肥重点とします。また、ホウ素欠乏が発生しやすいので、FTEまたは硼砂を施用します。
うね幅は、2条まきで120~150cm、1条まきで80~100cmとし、25~30cmの高うねをつくり排水を良くします。
5.種まき
点まきまたはバラまきで、比較的薄まきとします。点まきの場合播種量は、1平方メートル当たり0.3mlくらいです。
6.間引き
通常3回に分けて行います。1回目は本葉の出始めた頃に双葉の異常に大きいものや小さいものを除き、形の良い揃ったものを残すようにします。2回目は本葉3~4枚の頃、3回目は本葉6~7枚の頃におこない、最終の株間は30~40cmを基準とします。
7.追肥
晩生系の追肥は、1回目を種まき後1ヶ月頃を目安に行い、以降は生育をみながら行います。
8.収穫
種まき後、早いもので60~70日、遅いもので80日が収穫の目安ですが、中生系は収穫時期が遅れると根形がくずれたり肉質がかたくなりやすいので、時期を失しないことが大切です。また、早朝の凍結したときや衝撃を受けると裂根(割れ)が発生しやすいので注意が必要です。
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