ピーマンの栽培方法-本圃の準備~定植-
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本圃準備~定植
本圃の準備・整地・うね立て
耕土が深く、かつ通気・排水が良いことが良品多収につながる。堆肥等の有機資材を施用し、土作りに努め土壌の団粒化を図る。排水の悪い圃場は弾丸暗渠を行い圃場の排水性をよくする。定植予定の約30日前に有機資材と苦土石灰等の土壌改良材を施用し耕うんする。有機資材に切りワラを使用する場合10aあたり1.5~2t、バーク堆肥の場合3~4tを基準とする。苦土石灰の施用量は施用前にpHを測定し、施用量を決める。
基 肥
基肥や苦土石灰の施用量は土壌分析結果に基づき決定するが、施肥量の目安は10a当たり窒素成分で30~35kg程度である。施肥は定植の15日前に全層に施し、定植の7日前までにうね立てをする。土壌が乾いていると土壌の物理性が悪くなったり、肥料の分解が遅れるので施肥・耕うんは適湿な状態で行う。
施肥例(kg/10a)
資材名 | 施用量 | 成分量 | ||
N | P | K | ||
切りワラ | 2,000 | - | - | - |
苦土石灰 | 120~180 | - | - | - |
肥料 | - | 32 | 24 | 24 |
計 | 32 | 24 | 24 |
定 植
定植時期:品種によって異なるが、みおぎは播種後32日前後、トサミドリが35日前後、みはた2号は30日前後が定植適期である。樹勢が強い品種では、35~38日位で開花直前の苗を定植して、樹勢を落ちつかせる。定植時期は9月5~15日頃が中心となる。
定植期の苗の生育状況
定植適期の苗
栽植密度:栽植方法は、大きく分けて2条植え2本仕立てと、1条植え4本仕立てがある。2条植え2本仕立ての場合はうね幅1.8m~2m、株間90~100cm(3.3~4.1本/坪)を基準とし、1条植え4本仕立ての場合はうね幅1.8m、株間60~70cm(2.6~3.0本/坪)を基準とする。
定植方法:定植前々~前日に植穴に十分灌水する。定植前日の鉢への灌水は根鉢が崩れやすくなるので控えめとし、植傷みを防止する。定植は根鉢がうねより1~1.5cn程度高くなるようにし、深植えにはしない。定植後直ちに仮支柱を立て、灌水時に倒れないようにする。定植後7~10日間は鉢の周りを中心に丁寧に灌水して完全活着を促す。
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