オランダ交流
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高知県とオランダ
施設園芸が中心の本県において、特に天敵昆虫や交配昆虫の利用を中心としたIPM技術については、全国トップの取り組みに育っています。本県がそのお手本としたのが、環境保全型農業技術の世界のトップランナーであるオランダでした。オランダは天敵利用を主とするIPM技術や完全閉鎖型の施設園芸により化学合成農薬や化学肥料の環境への付加を抑える技術が発達しています。この20年間、多くの研究員や普及指導員、農業者たちがはるばる海を越えてオランダに技術やノウハウを学びに行きました。これらの地道な交流が実を結び、2009年11月に、高知県とオランダで最大かつ最先端の産地であるウェストラント市との間で、友好園芸農業協定の締結が実現しました。
ウェストラント市とは
オランダは九州ほどの面積しかありませんが、その農産物の輸出総額は世界第二位という農業大国です。その中でも、ウェストラント市は2,400haものガラス温室が立ち並ぶ、オランダ最大の施設園芸地帯で、環境に配慮した最先端の園芸農業が営まれています。パプリカ、トマト、ナス等の野菜や花が盛んに作られています。ちなみに高知県は日本の施設園芸産地ですが、ビニールハウスは約1,600haなので高知県の1.5倍近くの施設があることになります。
友好園芸農業協定書
高知県 ウェストラント市
友好園芸農業協定書
日本国高知県とオランダ王国ウェストラント市は、日蘭両国の友好交流をもとに、両地域の園芸農業に関する交流の促進を通じたお互いの発展のため、以下のとおり合意する。
- 高知県とウェストラント市は、環境に配慮した農業及び関連産業の更なる発展に向けて、相互に努力し協力する。
- 次世代を担う意欲ある後継者育成に資するため、学校間の学生同士の交流の促進をはじめとして、経済、貿易、科学技術などの分野においても、生産者、企業間の交流と協力を行い、相互の繁栄と発展を促進する。
- 本協定を通じて、相互の理解と信頼を深め、高知県とウェストラント市の友好交流を将来にわたって進展させるものとする。
本協定書は、日本語及び英語により作成し、署名の日をもって効力を生ずる。
以上のことを確認するため、双方は2009年11月18日ウェストラント市においてこの協定書に署名する。
- 協定締結までの歩み
これまでの事業実施概要
↓ 平成21~22年度の交流についてはこちらをご覧下さい。
- 学生間交流の支援
友好園芸農業協定書に基づき、県立農業大学校とLentiz校との間で学生間交流を行いました。
- 研究交流の推進
友好園芸農業協定書に基づき、県農業技術センター研究員のオランダ長期研修を行いました。
- 民間交流
高知県では、オランダと高知の農業者をはじめとした民間企業のビジネス交流を支援し、高知県産農産物の輸出や新たな農業ビジネスの創出を目指しています。
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