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高知の特産カンキツ類

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農業技術センター果樹試験場 : 2012/10/31

土佐文旦

1927年に鹿児島県で「法元文旦」と呼ばれていた品種を、高知県農事試験場園芸部長の渡辺恒男氏が導入したといわれています。
ブンタン類は重量が1kg以上になる品種も多いのですが、土佐文旦はおおよそ500gぐらいの手軽な大きさです。露地栽培では12月下旬~1月上旬に収穫し、2月下旬~3月上旬まで「野囲い」を行います。「野囲い」を行うことで、糖度が増し、酸味が減少して、コクのある味わいになります。


マルチブンタン ブンタン野囲

水晶文旦

1952年頃に、室戸市の戸梶清氏が育成した品種です。交配親は諸説あり、はっきりしていません。
木は耐寒性が低く、多くはハウス栽培されています。ハウス栽培の果実は9月下旬~11月頃に収穫、出荷されます。
果肉はジューシーで甘味が強いのが特長です。


水晶着果 水晶むき身

小夏(日向夏)

宮崎県で発見され、高知県出身の田村利親氏により「日向夏蜜柑」と命名されました。九州などでは200g以上の大果が好まれますが、高知では小果が好まれます。これが高知で「小夏」と呼ばれる所以です。
小夏には、いわゆる普通系日向夏以外にも、「西内小夏」、「室戸小夏」、「宿毛小夏」などの様々な品種があります。
3月~4月頃に収穫し、7月頃まで出荷されます。初夏を感じさせるさわやかな酸味と甘さが特長です。


小夏着果

ユズ

中国揚子江上流が原産といわれている香酸カンキツ類の一種です。
特有の芳香を持ち、食酢のみならず様々な調理にも用いられます。また、芳香剤や化粧品等の食品以外での利用も多くみられます。
露地栽培では、青玉の収穫が8~9月頃、黄玉の収穫が11月頃に行われます。黄玉は果皮の状態により、搾汁用と青果販売用に分けられます。


ユズ着果 ユズ着果2

直七(田熊スダチ)

香酸カンキツ類の一種です。魚商人の直七という人が宣伝し売り歩いたので「直七」とよばれるようになったといわれています。また、広島県尾道市(旧因島市田熊)ではスダチと呼ばれていたので、田中長三郎博士により「田熊スダチ」とも命名されています。
ユズのような強い香りはなく、まろやかな酸味が特長です。


直七

ブシュカン(モチユ)

四国や九州地方に古くからある香酸カンキツ類の一種です。
ブシュカンに「仏手柑」という漢字を当てるのは間違いなので要注意です(「仏手柑(ブッシュカン)」という別のカンキツ類があります)。
完着すると橙色になります。高知では青い果実を収穫し、新子の刺身の薬味として使われます。


ブシュカン ブシュカン完着



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