農業を始める場合、当然そこに住む家が必要になります。農作物の栽培は常に自然現象に大きく左右されるので、適切な栽培管理をしていくためには、できるだけ農地の近くに住居があることが望ましいでしょう。住宅は、希望先の市町村の役場を通じて探してもらうのが普通です。できれば住宅と農地を合わせて確保することが望ましいのですが、ときには就農希望地に適当な住宅が見つからなかったり、空き家があっても築後何十年も経過して傷みがひどく、予想以上に、場合によっては百万円単位の補修費がかさむ場合もありますので、注意が必要です。また、たとえ目的の住宅が現在空き家であっても、将来その持ち主が帰って来るかもしれないので貸せないという物件もあります。
　なんとか農家の空き家を探したいものですが、それが無理ならば公営住宅やアパートからしばらくの間は通勤するという形態をとらざるを得ない場合も出てくるでしょう。これも農地の確保と同じく、その地域での信頼関係を築くなど、じっくり時間をかけてでも解決していくことが必要です。


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