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いちご アザミウマ類

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病害虫情報 : 2012/10/15

高知県 病害虫・生理障害台帳



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ミカンキイロアザミウマによる被害葉;葉脈間が黒褐色に変色する



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花に寄生するヒラズハナアザミウマ



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被害果;褐変果や着色不良となる
作物名

いちご



一般名称

アザミウマ類(いちご)



学術名称

Frankliniella intonsa
(Trybom)、 
Frankliniella occidentalis
Pergande



症状
 ヒラズハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマなどが発生する。
 両種とも花に集中して寄生し、組織内に多数の卵を産卵する。成虫や幼虫は幼果の種子周辺のくぼみや萼の下に寄生し、果面を食害する。このため、果実が着色不良や褐変する被害が発生する。
 また、ミカンキイロアザミウマが多発すると、葉表の葉脈間が黒褐色に変色したり、葉裏も葉脈に沿って条状の食害痕が発生する。



発生条件
 卵は花弁などの組織内に1個ずつ産みつけられる。ふ化した幼虫は主に花に寄生し、花粉を餌に成長する。前蛹の時期が近づくと幼虫は地表に移動し、土中などで前蛹となる。前蛹~蛹の時期は食害せず、移動もほとんどしない。成虫になると再び花に寄生する。
 ヒラズハナアザミウマの1世代に要する期間(25℃)は約10日、成虫の生存期間は50日前後である。また、1雌当たりの総産卵数は約500個で、繁殖力は極めて旺盛である。
 ミカンキイロアザミウマの1世代に要する期間(25℃)は約12日、成虫の生存期間は45日前後である。また、1雌当たりの総産卵数は200~300個である。
 寄主植物はいちごのほかなす、ピーマン、トマト、メロンなどの野菜類、きく、ガーベラ、ばらなどの花卉類など多くの農作物の他、雑草など多岐にわたる。ミカンキイロアザミウマは上記の他にみかん、もも、ぶどうなどの果樹類にも寄生する。



対策
(1)施設では育苗ハウス、本ぽともサイドや天窓などの換気部に防虫ネットなどを張って、野外からの侵入を防止する。
(2)畦をシルバーポリフィルムでマルチし、飛来を防止するとともに、蛹化を防止する。
(3)雑草にも広く寄生することから、ほ場周辺の雑草を除去し、環境衛生に努める。
(4)発生施設では栽培終了後に必ず蒸し込み処理を行い、施設外への分散を防止する。
(5)多発してからの薬剤防除は効果が劣るので、発生初期の防除に努める。





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