なす 青枯病
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高知県 病害虫・生理障害台帳

典型的な症状;徐々に株全体の茎葉がしおれ、最後には枯死する

茎から菌泥が出る様子
作物名
なす
一般名称
青枯病
学術名称
Ralstonia solanacearum
(Smith 1896)Smith 1914
症状
はじめ、一部の葉が水分を失って青いまましおれる。2~3日間は日中はしおれ、夜間や曇雨天の日には回復するが、その後回復しなくなり、株全体がしおれ、ついには枯死する。高温時には病勢の進展が早く、1週間ほどで枯死するが、厳寒期のハウス栽培など、低温時には病勢の進展は緩慢である。茎の地際部を切断すると維管束が褐変しており、この茎を水を入れた容器などに差し込むと、白色の細菌液が糸を引くように流出する。
発生条件
病原細菌は土壌中で生存し、適当な条件下では数年間生存できる。水によって運ばれ、定植時や管理作業の際の根の傷、線虫などによる食害、側根が発生するときの亀裂など、根の傷口から侵入する。また、地上部からも、管理作業時にはさみなどを介して伝染する。侵入した細菌は維管束内で増殖し、株をしおれさせるとともに、第二次伝染源となる。
病原細菌は、各種なす科作物(ピーマン、トマト、タバコ等)、しそ、いちご、トルコギキョウ、クルクマ等多くの作物に感染するが、病原性や生理活性により多くの系統に分けられる。なすの場合には、(1)~(5)の5菌群に分けられ、それぞれの菌群により、感染する台木品種に違いが認められる。県内の場合は、トルバム・ビガーには感染しない(3)群菌と、現在のところいずれの台木品種にも感染する(4)群菌が広く分布している。
本病は、高温、排水不良、過度のかん水、肥料過多などにより、発病が助長される。
対策
(1)太陽熱利用による土壌消毒や土壌くん蒸剤などによる土壌消毒などを実施して、第一次伝染源となる病原細菌を減少させる。
(2)管理、収穫作業時の、はさみによる発病株から健全株への伝染を防ぐために、その都度、次亜塩素ソーダなどにより、はさみの消毒を行う。この際、特に低温期には発病の進展が遅いため、発病株を見落としてしまうことがあるので注意が必要である。
(3)発病株は、早めに除去して、ほ場外で焼却処分する。ただし、除去の際に、隣の株の根を傷めないように注意する。
(4)適切な施肥を行い、窒素過多を避ける。
(5)暗渠などを設けて、ほ場の排水をよくする。
(6)定植時が高温期にならないように、極端な早植えは避ける。
(7)台太郎などの抵抗性台木に接木する。
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