にら ロビンネダニ(ネダニ)
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病害虫情報 : 2024/02/21
高知県 病害虫・生理障害台帳
被害株;草丈が低く、生育が不揃いになる
初期症状;外葉が枯れる
根部に寄生する成虫、幼虫
作物名
にら
一般名称
ロビンネダニ(ネダニ)
学術名称
Rhyzoglyphus robini
Claparede
症状
主に土に埋もれた茎部に寄生して加害する。被害症状として、まず外葉の枯れが現れ、ついで葉数、葉幅の減少、草丈伸長速度の鈍化がみられ始める。さらに被害がひどくなると欠株となる。
発生条件
年間を通して発生がみられるが、被害が発生しやすい時期は、施設栽培で1~3月、露地栽培で4~6月頃である。発生は砂土、火山灰土や有機質に富んだ膨軟な土壌で多い。また、連作ほ場で発生が多くなる。主な発生源は種苗による持ち込みと前作の残存虫である。
通常の生活環は卵-幼虫-第1若虫-第3若虫-成虫であるが、環境条件が悪化すると第1若虫と第3若虫との間で第2若虫に当たるヒポプスが現れる。ヒポプスは劣悪な環境に対する耐性が強く、餌のない条件下で長期間生存が可能であり、寄生できる作物が植えられるとすぐに第3若虫-成虫になり、繁殖を始める。
対策
(1)発生が確認されたほ場では、栽培終了後に作物残渣を残さないようにする。
(2)湛水が可能なほ場では、栽培終了後1~2か月間湛水処理を行い、土壌中に残存しているネダニを防除する。
(3)無寄生苗を植える。
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