にら ネギアザミウマ
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病害虫情報 : 2024/02/21
高知県 病害虫・生理障害台帳

被害株;白っぽいカスリの入った葉が散見される

被害葉;白っぽいカスリ状の食害痕

ネギアザミウマの成虫と幼虫
作物名
にら
一般名称
ネギアザミウマ
学術名称
Thrips tabaci Lindeman
症状
葉に白いかすり状の食害痕を生じ、品質低下となる。多発すると、葉全体が白っぽくなる
発生条件
卵は葉の組織内に1個ずつ産みつけられる。ふ化した幼虫は葉に寄生し、吸汁加害する。前蛹の時期が近づくと幼虫は地表に移動し、土中などで前蛹となる。前蛹~蛹の時期は食害せず、移動もほとんどしない。成虫になると再び葉に寄生し食害する。
20℃では卵期間が約7日、幼虫期間が約8日、蛹期間が約6日と約20日で成虫になり、年間約10世代を経過する。以前は雌だけで繁殖する産雌型だけであったが、近年は雄も確認されていることから産雄型も存在している。成虫の生存期間は20~50日で、1雌当たりの総産卵数は約70卵である。 春先~初夏(4~5月頃)、晩夏~秋(9~10月頃)に発生が多い。
にら、ねぎ、たまねぎなどの他、なす、トマト、きゅうりなどの果菜類にも寄生する。ねぎのほか、にら、たまねぎ、トルコギキョウなどにIris yellow spot virus(IYSV)を媒介する。
対策
施設栽培では、防虫ネットを被覆し野外からの侵入を防止する。
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