スターチス アブラムシ類
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病害虫情報 : 2012/10/18
高知県 病害虫・生理障害台帳
被害株;排泄物に発生したすす病
翼に寄生するワタアブラムシ
花梗部に寄生するユキヤナギアブラムシ
作物名
スターチス
一般名称
アブラムシ類(スターチス)
学術名称
Aphis gossypii
Glover、
Aphis spiraecola
Patchほか
症状
ワタアブラムシ、ユキヤナギアブラムシなどが寄生する。両種ともに茎葉、花梗部に寄生することが多い。発生量が少ない場合には吸汁による直接の被害は見られないが、発生量が多くなると排泄物(甘露)が茎葉に付着してすす病を併発して、汚れが目立ち、品質が低下する。
また、TuMV、CYVV、CMVなどのウイルス病を媒介する。
発生条件
ワタアブラムシはムクゲなどで卵越冬するものと、ナズナや施設野菜などで単為生殖しながら越冬するものがあるが、発生源はスターチス以外の寄主からの飛来が主体と思われる。5~6月の発生が多く、7月以降になると少なくなる。25℃で1週間程度で成虫となり、1頭当たり100頭近く産仔する。
ユキヤナギアブラムシは主にユキヤナギやコデマリで卵越冬する。施設内では秋から春にかけて連続して発生する。仔虫は約5日で成虫となり、約40頭の仔虫を産む。
対策
(1)施設では換気窓に寒冷紗等を張り、有翅虫の飛び込みを防ぐ。
(2)両種とも寄主範囲が広く、多くの雑草にも寄生することから、ほ場およびその周辺の除草に努める。
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